聖書のお話 「オリーブの若葉」−聖書の植物(1)
創世記 8章 10〜11節

  国連のマークをご存知ですか? 世界をオリーブの葉が囲んでいます。平和のシンボルだということなのですが、その由来が創世記であり、世界にはキリストを否定する人も大勢いながら、全会一致で制定されたことを考えますと神様のお取り計らいは奇しいものがあります。

  ノアの洪水も神様の慈しみと厳しさを表すものでした。あの日の夕方、朝に放った鳩が、なんとくちばしにオリーブの若葉をちぎって咥えて帰ってきたことを発見したノアたちは、今や神様との関係が固くされたことを知らされ、ノアは感謝し、箱舟を出て礼拝を捧げました。

  平和といいますと戦争と対比されますが、旧新約聖書に出てくる「平和」と訳される言葉の意味は、それに止まりません。むしろ、平和をもたらす根本を指し示しています。例えば、生活習慣病の方が、いくら目先の治療を試みても、根本的に彼の考え方を変えなければ快方に向かわないことと似ています。平和と言うことを繁栄と捉えるならば、自国の平和のために、他国に不安を与える不条理が罷り通ります。

  イエス様は、「わたしは世が与えるのとは違う平和を与えます。」と仰せられました。放蕩息子が父親のところに戻って初めて平安を得たように、私たちも私たちの父なる神に帰る時、みなが平和に与れます。

 
2014.05.11(日)


>> 最新のメッセージ
© はるなキリストの教会