聖書のお話 「宝を探して」−17−
マタイの福音書 2章 1〜11節

  博士とは、恐らくバビロニアの占星術師たちであろう。彼等は輝く星に導かれ、ユダヤ人の王として生まれたお方を探して旅に出たが、困難を極めたに違いない。エルサレムについたときは2年近くも経っていた。そのうわさを聞いたヘロデは自分の地位を脅かされまいと、祭司長や学者たちを集めて、メシヤはどこで生まれるのかと問いただし、彼らは、たちどころにミカ書を示したので、ヘロデはひそかに東方から来た人たちを呼び、私も行って拝みたいから、分かったら教えてくれと頼んだ。

  ヨセフ一家はイエスの誕生後、ナザレに帰っているが、おそらくエルサレムに礼拝に来て、その帰りに足を伸ばしてベツレヘムに立ち寄ったのであろう。そこで彼らは幼子イエスに会い、贈り物を捧げたが、夢で戒めを受けたので、ヘロデに会わずに、別の道から帰って行った。

  私たちが、イエス・キリストとお会いした道も、彼らの旅に似ている。自分でか、人を通してか、いつかイエスを示され、即刻の人もいたであろうし、その後、何年もかけた人もいようが、あなたを導いたのは、同じように聖霊の神とみことばであった。私たちはまだ、イエスさまと顔と顔を合わせてお会いしていない。その日に向けて今も旅は続く。

 
2013.12.29(日)


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