聖書のお話「この恵みのわざにも」−Tコリントシリーズ 22・完−
コリントU 8章 1〜12節

  この7節を読むと、私をイエス・キリストに導き、育ててくださったO・D・ビックスラー先生を思い出す。後に「教会成長論」を学んだ時に全人的という用語に出会ったが、これはすでにパウロが福音理解で解き明かし、また、B先生が90年も前から日本伝道において実行されていたことである。コリントTシリーズを終えるに当たり、あえて最終章16章ではなく、Uの8章を取り上げたのは、そのためでもある。

  パウロは何か所かで献金を取り上げているが、これはすべて他の聖徒たちを支える交わりの恵みのためであったことに気付かされる。

  今、諸教会で言われる献金はおもに会堂のためとか内向きの用であろう。初代の教会にはお客様はいなかった。いわば全員が責任者であったから、その教会の必要は必ず誰かが気付き、満たされていた。バルナバはそのよい例であろう。彼らは聖霊に導かれ、つねに姉妹教会を気遣い、また、まだ囲いの外にいる羊たちも念頭に置いていた。自分たちに余裕ができてから、他に目を向けようという考えの教会に主の恵みはない。あらためて、コリントU 8章に聴き、今、従っていきたいと願う。

 
2013.09.01(日)


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