聖書のお話「すべてのことをお互いの徳を高めるため」(シリーズ19)
コリントT 14章

  パウロは教会の一体の大切さについて賜物を通して教えてきましたが、ここでは特に預言と異言とに絞っています。ことばは冷静ですけれど、人は、特に宗教という場にあっては熱狂が人気を博すことが多々あり、コリントではそれが異言という形で現れました。

  異言が新約聖書に初めてでてくるのは使徒の働き 2章です。かつてバベルにおいて言葉を乱された神は、今度は弟子たちの語ることばを15カ国もの人々が聞き分けるようにされたのです。しかし、コリントの教会の場合は趣を異にしています。人々との分かち合いもなく、ただ個人的な神との体験であったようで、少なくともきちんとした地上の言葉ではなかったようです。あの時代は今と違い、定まった説教者がいませんでしたから様々なことも起こったようです。パウロが常に祈ってきたことはすべての人が救われることでした。救いとは感情による思い込みではなく、冷たい文字だけでもありません。パウロは霊において、知性において祈り、讃美し、バランスを持ってお互いの徳を高められるようにと勧めました。今でも、この教えは大切なこととして迫ってきます。

 
2013.08.04(日)


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