聖書のお話「弱い人の躓きにならぬように」−10−
コリントT 8章 1〜13節

  今日はパウロのもう一つの戒め、「知識は高ぶらせ、愛は人の徳を高める」と説くところに耳を傾けよう。具体的には偶像に捧げた肉を食べることから出て来た問題であった。片や偶像など調べてみればすぐわかる実体のないものだから、それに捧げた肉を食べようが、どうしようが構わないと言い張り、その祭りで偶像信者たちに入り混じり、当時の習慣で寝そべって飲食をしていた信者もいたし、一方、先にエルサレムでの話し合いから出た、「偶像に供えて汚れた物を避けよ」との通知を愚直に守っていた者もいた。理屈ではそうかもしれないが、前者はその生き様によって、後者を躓かせていたのだ。この主題はローマの信者たちに書き送った手紙の14章〜15章2節、また、この手紙の10章23節以降でも同じく扱っている。自分の知識を基準に行動するという小さなことで、その知識がない人を滅ぼすという大きなことを引き起こしたら、どうするか? 「お前が何かを知っていると思ったら、まだ、知らなければならぬほどのことも知っていないことを知れ」と厳しく叱責する。

 
2013.05.26(日)


>> 最新のメッセージ
© はるなキリストの教会