聖書のお話「涙と共に種を蒔く者は」 
詩篇 126篇、シリーズ−16−

 不信の故ではあったが、バビロンでの70年の捕囚は意味ある時となった。神殿へ上ることができなかった彼らは各所に会堂を建て、ひたすら律法に聴いた結果、彼らの信仰は強められた。時至り主はペルシャの王クロスの霊を奮い立たせ、イスラエルの民は帰還し、エルサレムの宮を再建することになった。主がシオンの繁栄を元通りにした時、彼らの口は笑いで満たされたと記述するが、その地の民が執拗に妨害し、エルサレム再建はそう簡単ではなかった。内憂外患の事々はエズラ記、ネヘミヤ記に詳しい。帰還した彼らは若者の半分に工事を続けさせ、他の半分は槍、盾、弓矢で身を固め敵襲に備えさせ、ついに城壁を再建した。

 126篇も都上りの歌との表題があるが、これは特別の都上りの歌である。涙をもって働いた末の都上りは、神の奇しき新しい出発の感謝と主のみ名をあがめる特別の都上りの歌となった。5、6節は彼らの如実な信仰体験である。信仰をもって事に当たるとき、主は必ず成就させてくださる。榛名の教会建設、各自の信仰確立に大いに教訓を与えている。

 
2013.01.06(日)


>> 最新のメッセージ
© はるなキリストの教会