聖書のお話「今も生きる出エジプトの教訓」 
詩篇 78篇、シリーズ−9−

 ここは聖なる歴史書といわれる出エジプト記を取り上げている。歴史から学ばぬ者は愚か者と言われるが、それは暗記するのではなく、その教訓を実行することの意味。1〜8節はこの書が書かれた目的を掲げる。

 9〜11節、のど元過ぎれば熱さを忘れる人の罪、1〜22節、神のことばを守らず不信になった人の罪、23〜53節、その民を顧みて下さっている神を忘れた罪、54〜7節、神ならぬものを拝する罪。

 神は憐れみ深いお方であるが、同時に義の神でもある。このことをいま、年老いた詩人は過去を振り返り、来るべき新しい世の人々に対し、神に従い、ともに歩み続ける幸いについて熱心に勧め、祈っている。

 エジプトから救い出された彼らは不信仰のゆえに荒れ野で40年もさまよったが、それは彼らが霊的に成熟しなかったからであった。神の驚くべき恵みを忘れ、自己を神として歩み続ける人間が今もいると糾弾!

 移ろいやすい人間のさがと神への不信。それにもかかわらず神が見せてくださり続ける人間への憐れみ。その民を神は時とて、懲らしめられ、それで彼らが悔い改め、彼らの主である神を知っていったことを悟れ!

 
2012.11.18(日)


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