聖書のお話「召されたことを確かなものとする」−1− 
ペテロの手紙U 1章 8〜15節

 パウロもガラテヤの諸教会への手紙で、「私はキリストの恵みをもって、あなたがたを召してくださったその方を、あなたがたがそんなにも急に見捨てて、ほかの福音に移って行くのに驚いている」と警告している。

 第一の手紙からどのくらいの時間が経ったのかは分からないが、私も残念ながら、このような悲惨な例を日本で一、二見てきている。

 この第二の手紙のキイワードは、「知る」。新約聖書では頭で覚えるという意味と体験的に知るという二つの語があるが、ペテロは後者をより多く使っている。ペテロは前の手紙でも、あなた方は召され、選ばれたのだと強調しているが、彼らは知識だけで、頂いたものを生かしていない者であったのかもしれない。そのような群れは羊のなりをした狼がやってきたときには、ひとたまりもなく食い荒らされてしまうこと必定。

 ペテロは、召されたことと選ばれたこととを確かなものとしなさいと勧め、そのために、ご自身の栄光と徳によってお召しになった方を知る、即ち、5〜7節にあることを、ますます豊かに身につけよ。そうすればあなたがたは主イエスにあって、必ず役立つ者、実を結ぶ者となり、騙されずに、必ず永遠の御国に入る恵みを豊かに与えられると確証する。

 
2012.08.12(日)


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