これはパウロがエペソの長老たちをミレトに呼び集め、語った訣別説教ですが、そこには他のものもいたので、まだ、長老が立てられていない、はるなの私たちも心を定めて拝聴すべきことばです。
パウロは今までどのように働いてきたかを思い起こさせます。パウロはみんなのご機嫌とりではなく、主イエスに対する、ただ一つの信仰を曲げることなく、大胆に、益になることすべてを語ってきたゆえに、今、私はあなた方を神とその恵みのみことばに委ねると宣言できました。人間としては難しいところです。とかく、成功したといわれる伝道者は先生、先生といわれ続けられるのが好きで、未練がましく、いつまでもそこに君臨したがるものです。パウロは正反対でした。そこに伝道者の真骨頂が見えます。パウロは職業として働いたのではなく、自分を救い、変えてくださったお方、主イエスを一人でも多くの方々に伝えたかったので、夜も昼も涙とともに語り、教えて来たのですが、成長させるのは神であるとの固い信念があったからこそ、主の前に常に謙遜でした。
別れの時に祈り、抱き合って泣いた彼らに神の愛の絆が見えて来ます。
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