聖書のお話「エチオピア人の宦官」 
使徒の働き 8章26〜39節

  人生は出会いによって決まると言われる.たまたま出会ったなどというのをよく聞くが、このエチオピアの高官とピリポの出会いを見ると、決して偶然ではなく、実に神の周到なご計画があったことを知らされる。

  ステパノの殉教に始まるエルサレム教会の迫害は、主のお約束の通り、キリストの福音は摂理的にユダヤ、サマリヤへと広がっていった。

  サマリヤ伝道にいそしむピリポに主は、「立って、エルサレムからガザに下る道に出よ」と命じられる。彼はすべてのことをつぶやかず、主は今、私に何をお望みになっておられるのかだけを考えて、立ち上がった。

  一方、ユダヤ教の改宗者エチオピアの高官はというと、女王の下で大きな責任を負っていたが、ヤハウエの神を拝する心は強く、万難を排してエルサレム神殿に来て犠牲を捧げ、今、帰る途上にもなお、聖書を開いて、その意味を捜し求めていたところに、主はピリポを送った。ピリポはこのみことばから説き起こし、救い主イエスをじっくりと宣べ伝え宦官は信仰を告白し、水のあるところでバプテスマされた。今や恩人の伝道者ではなく、主が共にいることを知って、彼は喜んで帰途についた。

 
2011.11.20(日)


>> 最新のメッセージ
© はるなキリストの教会