はじめのエルサレム教会でもアナニヤ夫妻を通してサタンの攻撃があったが、このサマリヤの新しい教会にもシモンを使ってサタンの誘惑が早々と迫る。表面的にはシモンが再び自分の名声を得ようと金を差し出したように見えるが、サタンの策略は富でもって教会の本質を変えてしまおうということであった。現在はこれに社会的地位や権力なども加わって、神の教会を執拗に攻めたてている。シモンは相当の金額を持ってきただろうが、ペテロは「お前の金はお前とともに滅び失せよ。お前の心が神の前に正しくないので、お前はこのことに何の関係もない。」と激しく罪を憎み、この誘惑に勝利したのは、まさに神の憐れみであった。
昔、曲学阿世ということばを自己流に使い顰蹙を買った首相がいたが、
エデンの昔よりサタンは神のことばを少し曲げ、人間の我欲を優先する、すなわち、世におもねることを大事にせよとささやき続けている。
今、私たちがやっていたり、やろうとしていることが、神の前に正しいことか、どうか改めて吟味しなければならない。「神の愚かさは人よりも賢く、神の弱さは人よりも強い。」は永遠の神の真理であるから。
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