聖書のお話 「平安がないのに、平安だと」 
エレミヤ書 6章14節(旧約概観シリーズ24)

  エレミヤは涙の預言者といわれます。6章13〜17節は神の民が全く神の道から、神の栄光から離れ去っている姿が見えます。

 エレミヤは若い時から40年以上にわたり、20以上の国や町に神の正義と裁きを叫び続けてきたが、なおこの在り様をみるときエレミヤの心は掻きむしられ涙を流さざるを得なかったのです。

  全ての人が他を顧みず利己的に過ごし、預言者も祭司も偽りを行って霊的な辱めのなかに平然としていた。現実を凝視せず、はかない夢を追い、神のみことばをないがしろにして少しも恥じず、恥じることも知らなかった。幸いの道を捜し、そこを歩んで憩いをみいだせといっても、彼らはそこを歩まないと平然と言いのけた。見張り人を立て、警告の角笛の音に注意せよと、きつく言ったのに彼らは注意しないと言い切っていたのである。

 「主はこう仰せられる!」とエレミヤは繰り返し叫んだが、ユダは嘲った。エレミヤは滅びゆく彼の民を愛するがゆえに涙を流し、救われよと叫び続けた。今もこの警告はみことばを通し、あらゆることを通し、叫ばれている。あなたはこれに耳を傾けるか!

 
2011.03.27(日)


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