聖書のお話 「神がお告げになった場所へ出て行った」
創世記 22章1〜18節 

  ハランを出たときもしかり、ここにアブラハムの真骨頂がある。100才にして得た、目に入れても痛くない最愛のわが子。また、神が以前、「あなたを多くの国民の父とする。」と仰せられたお約束を考えれば、当然、そこには激しい葛藤があったであろうが、翌朝には決然として神がお告げになった場所に向け出発している。

 5節をみよ、なんと驚くべき信仰か! アブラハムは今、わが子を実に捧げようとしている。藪に角をかけた雄羊など夢にも思っていない。思うにそこから山に行くまでに神のご計画をイサクに話したことであろう。なお、驚くことはイサクも神の命に従って、父アブラハムに縛られ、祭壇の上に載せられたことである。

 アブラハムにとっては神以上に大切なものはなかった。わが身を振り返って見よ。仕事、健康、家族、財産、明日への思いが神以上になってはいないか? 私たちにも日々神のテストがある。

 後に使徒パウロは「神を愛する人々、すなわち神のご計画に従って、召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて、益としてくださることを私たちは知っています。」と宣言するが、まさにアブラハムと同じ信仰である。今、あなたは未曾有のテストに遭っているかもしれないが、ともにいます神に頼りきれ!

 
2010.09.12(日)


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