聖書のお話 「イエスに出会った二人の人」
ルカの福音書 7章36〜40節

 このパリサイ人はどうしたわけか、イエスを招きながら、当時の習慣の歓迎の口づけも、客の足を洗ってもてなすこともしなかった。なにかの魂胆でもあったのかと想像してしまいます。

 さて、その町で皆から毛嫌いされていたふしだらな女がいました。彼女はイエスの噂を聞くに付け、わが身の罪深さを知らされ、イエスにお会いして、どうにかしてこのわが身を清めていただきたいと願うようになっていました。面白いことに、その頃、宴会のある家にはだれでも入っていくことが許されていたそうです。

 そこで、彼女は入っていって、イエスの後ろに座ります。パリサイ人は目ざとく気づき、その上、彼女が始めた行動に我慢が出来なくなり、心の中でイエスを非難します。そこで、イエスは大きな借金と小さな借金の返済を全額免除された二人の話をされました。パリサイ人は高慢にも私はこの女よりも正しい人間であると思っています。一方、この女はただ、主の前に赦しを請うのみでした。折角、イエスに会いながら、一人は自己義認と傲慢の罪を犯し、一人の心は砕かれました。罪を赦してくださる神の恵みを知って神の前に伏すか、み前でなおも己の義を主張するか?

 
2010.03.21(日)


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