讃美歌 1 [神によりて慈しめる」
ヘブル人への手紙 13章 1節

 1782年、ファウセット牧師は万感胸にせまるものを覚えながら、ルカの福音書 12章15節より、今回の経験を通して確信した、もっとも大切なものを説きました。彼は貧しい家に育ち、12才で孤児となり、多くの人に助けられて、苦学し、26才で牧師に任命され、ウエインズゲートという小さな村の小さな教会に派遣されました。年収は100円(当時、まだ円はありませんでしたが便宜上、使います。高給取りが3000円の時代です)。

 教会員は牧師を愛していましたが、それに報いることができず、いつも心を痛めていました。そこにロンドンの大教会から招聘状が来ます。教会員はよかったと喜びました。いよいよ、引越しの日、借りてきた馬車に黙々とすくない荷を積み込む夫に夫人が、「私は行くことができない。」と涙ぐみ、夫もそうだと荷を降ろしはじめた。驚いた教会員は、翌日の礼拝で、この詩を聞きます。

 ファウセットにとって、大教会の牧師様の地位とお金よりも、小さな教会での彼らとの神の交わりがどれほど大きなものかを証ししたのです。彼はその後、天に召されるまで50年間、そこで仕えたが、最後の年の年収は200円だったといわれています。

 
2009.07.26(日)


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