聖書のお話 「真夜中、二人は神に祈りつつ讃美していた」
エペソ人への手紙 5章19〜20節

 真夜中、暗い牢獄の奥から二人の男の歌う声が聞こえてきました。彼らは昼間、衣服を剥ぎ取られ、鞭を打たれ、半死半生の体で牢獄に投げ込まれ、手かせ足かせをされていた男たちです。

 初め、発狂したかと同獄のものは思ったかもしれませんが、すぐそうではないことが分かりました。獄中の二人はパウロとシラスでした。二人はそのとき、場所は異なっても、ピリピの信者たちと一緒にいることを確信し、神に感謝の祈りを捧げ、神への讃美の歌を繰り返し、繰り返し捧げていたのです。他の囚人たちはそのことばにじっと聞き入っていました。その結果が、続いて起こった地震で牢獄の全部の扉が開いてしまっても、誰も逃げなかったことに如実に示されています。使徒 16:19〜29.

 神に向かい心を開く時、聖霊の神が私たちに希望を与え、私たちを変えていきます。聖霊に満たされる時、自然と私たちは讃美する者と変えられて行きます。讃美とは美しいハーモニーの聖歌隊の歌声に耳を傾け、壮麗なバッハのオルガンを楽しむことでもありません。讃美とは互いに神の恵みを語り合い、分かち合うことです。そこには必然的にことばがあるのです。

 一人ぼっちで愚痴をこぼすのではなく、詩と讃美と霊の歌とをもって互いに語り、主に向かい心から讃美のことばを歌おう。

 
2009.05.17(日)


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