聖書のお話 「パウロ、エペソへ」
使徒の働き 18:19〜、19:1〜

 ひとしきり、ミーイズムとか、ジコチュウということばが流行りましたが、今は当たり前になったのか、聞く事さえありません。

 テレビ・ドラマでも、今はたった一人のスーパーマンが群がる敵と戦い、一人で敵を滅ぼす筋書きが人気を得ているようです。

 昔、観たテレビ・ドラマ、たとえばローハイドやコンバットは味のあるリーダーの下に相棒がいたり、忠実な部下がいて、いわばチーム・ワークで勝利を得ていたのとは大違いです。

 このような社会風潮は教会にも影響し、個人としての信仰を誤解し、隣人への思いやりを見逃しているさまを今は見受けます。

 パウロはその書簡で、ことあるごとに「互いに愛し合いなさい、戒めあいなさい、励ましあいなさい」と奨励しています。

 初めのキリスト者たちも、私たちと同じように、一つとなる、結び合うことの価値を学ぶ必要があったのです。しかし、パウロはエペソの教会の生き生きとした有様を知って喜んでいました。彼らは互いの霊的成長を祈りあい、語りあっていました。愛とは隣人に心を寄り添わせることです。第二次世界大戦の絶望の収容所内でV・フランクルは、まさにそれで多くの友を生かしました。

 
2009.03.15(日)


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