聖書のお話 「新しい天、新しい地−一番、幸せな者−」
コリント人への手紙 T 15章19〜25節

 コリントの町もギリシャ文化圏でしたから、その思想の影響下にありました。どうも、あるキリスト者はイエスの復活は、ともかく、自分たちの復活については信じきれてなかったようです。

 私たち日本人キリスト者も、古代の神道思想、また、仏教の説く生老病死の四苦からの自己救済という観念がどこかにあって新しい天に復活するという確信が弱い人も見受けられます。

 パウロはこの章の最初に、私たちの信仰のもっとも大切なこととして、イエス・キリストの十字架、埋葬、復活を上げ、その生き証人がまだ大勢いると断言し、彼らの頑迷さを砕かれる。

 アテネに満ちていた神々の像を拝する者たち、あなた方もこのようにイエス・キリストに単なる希望をおいているだけならば、一番、あなたがたは惨めな者であるとパウロは喝破する。

 キリストがよみがえらなかったとすれば、十字架もない。十字架がないとき、罪の赦しがなく、あなた方は依然として罪の中にうごめく者、イエスの復活がないことは新しい生命もない。だから、私が鞭打ち、石打ち、投獄、難船をくぐり、生涯をかけて宣教したことは虚しく、神についての偽証人とさえなるのだと。

 しかし、人間の賢さを越えて、神は御子を眠った者の初穂として死からよみがえらせた。あなた方の行く方は無ではない。新しい国に復活する約束がある。この一番、幸いな道を覚えよ。

 
2008.12.14(日)


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