教会墓地を歩いて見ますと、「我等の国籍は天にあり」と刻まれた墓石が多く、天国への思いを強く感じさせられます。
ピリピの教会は聖霊の特別な導きにより、パウロにより開拓された教会でした。この貧しい教会はパウロの世界伝道に献身し、パウロと困難を分かちあってきた教会でしたが、獄中に入ってきたニュースはパウロをとても悲しませませるものでした。
ピリピ教会のある人々は福音にふさわしくない生活を送っており、一致がなく、自己中心で、虚栄がはびこっていました。
パウロはこのように地上のことにのみ汲々としているものたちに、あなたがたはキリストにあって、新しくされた者である、あなたがたがいるべき場はどこであるかと厳しく問う。
あなたがたはピリピに住んでいるが、市民権はローマにある。それ以上に、あなた方の国籍は天にあるのだ! 神は、あなたがたを暗闇の圧制から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださった。やがて、主イエスが世を裁くために再びおいでになり、そのことを確かなものとしてくださる。あなたがたは、そのことをこそ心に留めよ! あなたがたはこの地上の旅人であることを思い出せ! あなたがたは、ここで満足してしまっているのか! なんともったいないことか! その先にある目的地をしっかりと待ち望め! 天のふるさとにホームシックせよ!と。
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