「憐れむ心」−イエスの生涯−
マタイの福音書 9章10〜17節

 8章、9章にはイエス様のなされました約20の奇跡の半数が記録されていますが、その奇跡の一つの理由は、憐れみのお心を持っていらっしゃることをお示しになられたことです。
 8章1節からは、重い皮膚病の方が癒されたことが記されていますが、イエスは手を伸ばして、彼にさわり、『わたしの心だ。きよくなれ。』と仰られたことに注目してください。
 彼らは当時のユダヤ社会にあっては、汚れた人、触れてはならいとされていた人々で、宿営から追い出されていた人々です。
 イエス様は、彼らに目を留められたばかりではなく、彼らに手を伸ばされたのです。ここには憐れみのお方としてのイエス様が表されていると同時に、当時の人々の霊の状態がいかに悲しむべきところにまで堕落していたかを暴かれてもいるのです。
 今も多くの人々の生き方は弱肉強食です。しかし、イエス様は、痛んだ葦を折る方ではなく、くすぶる灯心を消す方でもありませんでした。パウロは、「神の御心はなにか、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるかをわきまえ知るために、心(思い)の一新によって自分を変えなさい。」と勧めます。今も疎外されている方に対し、イエス様のように、あなたも憐れみの心を抱き、具体的にも、霊的にも手を伸ばされていますか?

 
2008.03.02(日)


>> 最新のメッセージ
© はるなキリストの教会