「しないか、するか」−イエスの生涯−
マタイの福音書 7章12節

 ここはイエス様がなさった山上の教えの到達した最高点です。ですから、12節は「それで、何事でも・・・」と始まるのです。
 この教えは恐らく世界でもっともよく知られているイエス様のおことばで、これを聴いたすべての人が感嘆するところです。
 日本では、私の小さい時も、今もそうですが、「人様に迷惑を掛けない。」ことが、最大の美徳として教えられてきました。
 一見、似ているようですが、正反対の生き方です。迷惑を掛けない、悪いことをしなければ、問題も起きないという生き方は、守りの姿勢、我、関せずというなんとつまらない人生でしょう。
一方、自分にしてもらいたいことは、相手にもするということは、危険をも顧みず、自分を捨てて相手に尽くすという積極的な生き方です。そこからはいろいろな実が稔ることでしょう。
 書店に行けば、さまざまな人間関係をよくするという本が山積みにされています。でも、それだけあるということは、どれも満足ではないことを示します。12節にこそ、対人関係の絶対的な答えがあります。単純にみえますが、なんと奥深い言葉でしょう。
 イエス様がこの地に降りてこられたこと、十字架におかかりになられたこと、すべて、この原理を実証しています。イエス様が憐れみ深いように、あなたも憐れみ深く今週を過ごしてください。

 
2008.02.10(日)


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