「ただ、一つの使命」−イエスの生涯−
マタイの福音書 2章 1〜12節

 旧約聖書では、ここで博士といわれている彼等を呪法師などと訳し、記していますが、恐らく古代ペルシャの拝火教の僧侶か、占星術の専門家であったろうといわれています。
 当時、世界中に散らされていた、ユダヤ人からメシヤの到来を聞いたかもしれない彼等は星に導かれ、ユダヤ人の王としてお生まれになられた方を捜し、幾多の艱難に耐えエルサレムまで、何百里でしょうか、神に導かれて来ました。エレミヤ 10:23
 博士たちは星に導かれながらも、道々、何度となく、人に頭を下げ、道を尋ねたことでしょう。そしてエルサレムにおいては、最後に「神のみことば」が彼等を幼子イエスの許へと導きました。
 博士たちは、幼子イエスを拝んだだけではありません。いまや自分の王として、喜んで彼等の最高の宝物を捧げたのです。
ところが、その彼等が、知らずに殺人者ヘロデに加担してしまう危険が待っていました。しかし、博士たちはこの世の王よりの栄誉に満ちていたであろう甘言に従うよりも、夢に示された神のみ告げに従い、その危険から免れることができたのです。
 今、私たちも主にお会いする旅を続けています。そこでは人の教えに耳を傾ける謙虚さが必要ですし、それ以上に聖書のみことばに聞き従う砕かれた魂が大切です。今も、私たちを狂わす誘惑がうごめいています。いただいた、ただ一つの使命を大切に!

 
2008.01.06(日)


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