「いのんど」−聖書にでてくる庭の植物−
マタイの福音書 23章23節

 夏、庭の東側に黄色の散状花が咲いていたのを覚えているでしょうか。皆さん、ハーブの一つとしてご存知の「ディル」がこれです。西アジア原産、セリ科、イノンド属の唯一の植物で、葉、茎、実ともに肉、魚料理に、漬物、薬用に用いられる植物です。
ユダヤ教の口伝である律法、タルムードでは十分の一の捧げ物とされていたものの一つです。
イエス様は、「この民は口先ではわたしを敬うが、その心は、わたしから遠く離れている。彼等が、わたしを拝んでも無駄なことである。人間の教えを教えとして教えるだけだから。あなたがたは、神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く守っている。」とイザヤ書を引用され、彼等を責めました。マルコ 7:6〜8。
このようなことは、遠くサムエルに叱責されたサウル王もそうでしたし、同じく今の私たちも陥りやすい不信仰です。
私たちの信仰と生活の唯一の規範は聖書であるといいながら、なんと私たちは聖書のダイジェストを作ってそれに頼り、また、自分たちで決めた規則を守ることでよしとしてはいないか?
人間の好みに合わせた礼拝、ひとりよがりの謙遜とか、または、肉体の苦行などは、賢いもののように見え、人を誘うであろうが、サタンのいざないに対しては何の効き目もないことを知ろう。
いのんどを見るとき、十分の一を捧げれば、終わりではなく、私たちのものは、十分の十が主のものであることをわきまえ、自分優先から、神、第一に立ち戻れるよう絶えず、祈り求めよう。

 
2007.12.09(日)


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