あなたの御名はなんと力強いことでしょう
詩篇 8篇

 詩篇 8篇は人間の偉大さではなく、創造の神、特にいと小さきものに目を留められ、冠を与える栄光の神を歌い上げます。

一昨年の秋、紅葉を求めて涸沢小屋を再訪した。夜、京都から来たという同室の青年に星がきれいですよと誘われ外に出た。

息をのむ満天の星。社会教育で天体観望の説明員をしているという彼にたった一人で聞くという至福の時。寒さも忘れ、創造主の御手のわざを全身に感じつつ、ことばもなく立ち尽くしていた。

 今、ダビデも星空を仰ぎ、「私たちの主、主よ。あなたの御名は全地にわたり、なんと力強いことでしょう。」と初めと終わりでヤハウエを讃美している。そして、それにはさむようにして、どうしてヤハウエをほめ讃えるのかを歌い上げます。  ダビデは壮大な天と小さなもの、力あるものと脆いものを創造された神、その御手になる大自然に啓示される神を偉大な画家が絵の具を自由に使って描く一幅の名画のように歌い上げます。

 次に人に対する神のお心遣いを歌い上げます。天地万物を創造された偉大なお方が、この小さな存在に目を留められ、そればかりか、誉れの冠を授け、ご自身の御手のわざである全てのものを委ねてくださっておられる。そこにダビデは神の偉大さを見、讃めたたえる。神は私たちにもいと小さきものに目を留め、愛するようにと、私たちに期待し、私たちを諭されておられます。

 
2007.04.22(日)


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