「そこで、パウロは」
使徒の働き 18章 1〜11節

 おごり高ぶる人々、金、金と走り回る人々、悪名高きコリントの街を知れば知るほど、さしものパウロも恐れを感じ始めました。

 そのパウロにある夜、主は語りかけます。「恐れるのを止めなさい。これからもキリストの福音を語り続けなさい。わたしが共にいる。」と。

 すでにパウロの伝道歴は目覚しいものがあり、コリントにおいてもパウロは全力を尽くして働いてきたが、今やパウロは不毛のこの地を去り、別のところで、もっと主のために働こうという思いに変りつつあった。

 しかし、ペテロがガリラヤ湖畔で主のお声を聞き、「でも、おことばどおり、網を下ろします」と言ったように(ルカ 5:5)、今、「この町には、わたしの民がたくさんいる。」と明日を見せられたパウロは福音伝道の働きを自分の力、知恵でしようとしていた大きな誤りに翻然と気づかされる。

 天にお帰りになられるとき、主が弟子たちにくださった、「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき・・・」とのお約束をパウロは、再び心に刻み込んだ。以後、パウロは二度と迷うことはなかった。ここに信仰の真髄が示される。今週のあなたも、この確信の上に歩めますように。

 
2006.09.10(日)


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