『新しいことを主は告げられる』
イザヤ書 42章1節〜9節

声のメッセージ

 自己責任、弱肉強食、切捨て、格差。これらの言葉が新聞や、テレビにのらない日はありません。改革と言い、すべてを新しくするのだと言いますが、歴史上、何度、このような改革や革命が登場してきたことでしょう。何か変わりましたか? コップの中の水をかき回したにすぎませんでした。

 42章は、「しもべの歌」といわれる第一のところです。主なる神は、「しもべ」を通して、国々に公義を打ち立てると宣言します。権力ではなく、人智によってでもなく、人々があがめる君主によってではなく、人々が侮る「しもべ」によって公義を確立したのは、歴史上、初めてのことです。

 「しもべ」によって打ち立てられた公義とは何でしょう。それはたんなる法律上、政治上の平等ではありません。ヘブル民族にとって公平とはもっと広い概念をもっており、それは偏り見ることのない神より出るところの公平でした。

 主イエスは全く新しいことを告げられました。「異邦人の支配者たちは、彼らを支配し、偉い人たちは彼らの上に権力を振るう。しかし、あなた方の間で偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。」マタイ 20:25、26。

 ここに私たち人間の考えることとは正反対の、「いのち革める」道があります。この生き方が広まっていく時に、公平な地上が実現します。

 
2006.05.14(日)


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