老ヨハネは、「私のもっとも愛する者たちよ。今は終わりのときです。」と言います。でも、この終わりは、裁きの後の新しい世の始まりを指し示していました。

事実、それから間もなく、ヨハネは信仰のゆえに迫害を受け、パトモス島に流されましたが、そこで主は、ヨハネに喜びの啓示をくださいましたので、彼はそれを注意深く書き留めました。今、ヨハネの黙示録と言っている書物がそれです。

その書の中でも、主は、「見よ。わたしは、すべてを新しくする。」といわれ、また、「すぐに来る。」と繰り返し、宣言されています。

それからもう、２０００年近くがたちましたので、それだけ終わりの日が近づいているのです。たしかに、不法が世にはびこり、多くの人の愛が冷たくなっていることを随所に見るようになりました。

でも、がっかりしないでください。夜明けが近いほど闇は濃く感じられますが、夜明けは確実に近づいているのです。あなたの冠をだれにも奪われないように、あなたの持っているものを、しっかりと持っていなさいとヨハネは勧めます。

それだけではなく、あなたの愛する人も、あなたと同じように終わりに日に、栄光の冠をいただけますように、今というときに、この福音を分かちあってください。