『イエスにお弁当をあげた少年』 −聖書の人物−
ヨハネ 6章 5〜13節

声のメッセージ

 

 数多くの取り巻く人々にイエスが順々にお話をしていくのには時間がかかる事を知っていた母親はその日、少年にぜひイエスの話を聞かせたいと願い、遅くなってもよいように十分なお弁当を持たせた。大麦のパン5個と干魚2匹であった。 

 

当時、一般の家庭では小麦粉で作ったパンを食べ、大麦のパンは貧しい人たちの食べものであったといわれるので、彼の家は貧しい家であったろう。エゼキエル書 16章49節に「彼女とその娘たちは高慢で、食物に飽き、安逸をむさぼり、乏しい者や、貧しい者の世話をしなかった。」とあるが、その反対に彼の家は貧しくとも、思い遣りに満ちた家庭であったことが想像される。(箴言 17:1)

 

イエスに食事の用意をと言われ戸惑う弟子を見て、少年は屈託なく、「どうぞ。」と弁当を差し出した。弟子たちはこんなもの何の役にと思ったが、イエスは少年のいとしい心を何倍にも増やして用いられた。今、あなたは「こんな私なんか。」と卑屈になっているかもしれないが、「主よ。どうぞ私をすべてお用いください。」と捧げるとき、驚くべきことが起こる。

 
2005.09.11(日)


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