『私はいったい何者?』
出エジプト 3章1〜12節

声のメッセージ

 

その男の子は生まれたとき、外国の王に殺されそうになり、隠し切れなくなった母親は幼子をパピルスで作った篭に入れ、ナイル川の岸辺の葦の茂みにおいた。姉が隠れて見ていると、そのとき水浴びをしようと降りてきた王女に拾われ、姉の機転で実の母が乳母として雇われた。

その男の子は王女によってモーセと名づけられ、王子の一人として育った。しかし、その過程で自分が実はヘブル人であることを知った彼は複雑な心理発達を遂げたであろう。

長じたある日、エジプト人が同胞の一人を打ちすえているのをみて、怒りに燃え、そのエジプト人を殺してしまう。次の日、喧嘩をしていた同胞をみて仲裁に入るが、感謝されるどころか、昨日のことを非難された。

モーセは殺人犯として追われる身となり、遠くミデアンの地まで逃げ、そこで出会った土地の宗教の祭司より娘を妻として与えられた。彼は今までの一切を捨てて、一介の羊飼いとして当てのない日々を送っていた。

そのモーセにある日、神が現れ、エジプトに行って、苦しみを増す同胞を助け出せと命じられる。モーセは驚き、困惑し、どうして私がしなければならないのですかと、神の声を拒絶する。

しかし、神はモーセに言う。「おまえはわたくしの民である。わたしはお前をひとときも忘れたことはない。おまえは、大きな目的を持って生まれているのだ。昨日も、今日も、これからもわたしはおまえと共にいる。」 

  モーセは生まれ変わった。孤独だと思っていたのに神はいつも共におられ、すべてを諦めていたのに、主はモーセに大切な役割を備えておられた。私たちもどうかしますと、この男と同じような人生を送るかもしれない。自分が生まれたことをのろうことさえあるかもしれない。しかし、モーセの神はあなたの神でもある。あなたには特別の使命が神によって備えられていることを知ってください!

 
2005.06.19(日)


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