英語の手紙の書き出しは、普通、「親愛なる○○さん」 と書きます。私の説教学の先生の場合、私への手紙に、「私の親愛なる小幡兄弟」ともっと気持ちをこめて書いてくださり、もう一人の聖書全般を教えてくださる先生ご夫妻は、「もっとも親愛なる小幡兄弟」といつも書いてくださるのです。このような偉大な先生から、お手紙をいただくだけでも有難いことですのに、この呼びかけを目にしますと、もったいなくて涙が出るほどに感激します。

　しかし、これ以上にあなたを、「わたしの宝」と呼ぶほどに愛してくださっておられるお方がいらっしゃることをご存知ですか。そのお方は、創造の初めにご自分のご性質に似せてあなたを創られ、ともに美しい日々を送れるようにしてくださいました。あなたが、そのお方に逆らい、逃げ出したあとも、そのお方は荒野に出て行き、獣のほえる荒地であなたを見つけだされ、あなたを抱き、世話をして、ご自分のひとみのように、あなたを守られました。

　後にこのお方はあなたを完全なものとして招かれるために、そのひとり子を十字架にかけられ、そこであなたの神に対する罪をきれいに清算してくださり、新しく生まれ変わらせてくださいました。以前は迷いだしていた、あなたを探し出してくださり、今やあなたを尊い神の家族として、迎え入れるほどに、そのお方はあなたを真実をもって愛してくださっておられます。

　そのお方は何の見返りもお望みにならずに、ただ、あなたをご自分が創られた特別の「あなた」として愛され、大切にされています。あなたはそのような自分をご存知ですか。神の宝としての自分の貴さを知ってください。