『みことばを聞いて行う人』 声のメッセージ
新約聖書 ヤコブ書 1章22節〜25節

 ヤコブは、「ただ、聞くだけの者であってはいけません。みことばを実行する人になりなさい。」といいます。
 それを実現させる方法は、第一に、説教者や聖書教師が聖書から神の声を素直に聴き、それを聞き手が分かるように伝えること。次に、聞いた者たちが実行できる機会を教会の指導者が積極的に見つけ出すことです。
 このようなことを考えてみてください。子どもは好奇心が強いですから、見たもの、聞いたことを自分でもやってみようとして、時にはとんでもない失敗をしてしまったりします。そんなとき、周りの人たちから馬鹿にされたり、無視されたり、人格を否定されるようなことが続きますと、いつの間にか、感動することや、挑戦する心を失い、どうせ自分はだめだからと引っ込み思案な性格が作られてしまいます。
 教会という場もときに、同じ過ちを犯すことがあります。説教者がいつも講壇から、信者を叱ってばかりいますと、信者に知らず知らずのうちに罪悪感をもたせ、萎縮させてしまいます。また、いつも牧師がお山の大将でいたいことを陰に陽に示していたりしますと、教会の中には「出る釘は打たれる」という雰囲気が出てきて、信者たちは沈黙の羊になってしまうのです。

 これは主イエス様に大変申し訳のないことです。教会はイエスさまをかしらとする体にたとえられます。一人ひとりは一つの体に属する器官です。各自にはそれぞれ異なった働きが託されています。もし私たちが邪魔をしなければ、そのからだ全体は調和をもって美しく動くようになっています。
 イエス様は教会員一人ひとりが、「多くの実を結び、イエス様の弟子となることにより、み父は栄光をお受けになる。」とヨハネ 15:8でおっしゃっておられますが、このことを私たちはもっと真剣に受け止め、一人ひとりが与えられた賜物を活かし、喜んで主にお仕えできますように務めましょう。
 神はあなたが聞いたみことばを実行する知恵と力をあなたにくださっています。たとい、何かが結果的に失敗であったとしても、神はあなたの挑戦する心をお喜びになられます。人の目を意識するのではなく、ただ、あなたの神を一心に見つめて、聴いた事を実行する人になれますようお祈りします。
2005.01.16(日)


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