『主に向かって新しい歌を歌え』 声のメッセージ
旧約聖書 イザヤ書 42章5節〜12節

 今年も、「明けましておめでとうございます」と挨拶がそこかしこで交わされましたことと思います。新しい年を迎えますと、朝の空気まで、新しく感じられ、何かよいことを期待するのですが、結局は相変わらずの日々が繰り返され、忘年会で憂さをはらすことになります。ですから、昔の人は、「正月や冥土の旅の一里塚めでたくもあり、めでたくもなし」と皮肉にも歌いました。

 真の神は、「新しいことを、わたしは告げよう。」とおっしゃいます。新しいこととは何でしょう。イエス様のたとえに、「新しいぶどう酒と新しい皮袋」があります。新しい皮袋とは、まだ使ったことのない(新しい)袋のことです。アテネの人たちはパウロに、「その新しい教えを知らせてください。」と頼みました。この場合は、まだ聞いたことのない(新しい)教えという意味です。
 このように、「新しいこと」とは時間的に新しいという意味ではありませんで、質的にまったく別のものを指し示しています。
 ときに人は、「生まれ変わって全く別の人生を送ることができるなら、どんなによいだろうか。」と嘆くのですが、それが出来るのです。
 ヨハネの福音書 3章で、イエス様が年老いたニコデモに、「人は、新しく生まれなければ、神の国を見ることはできない。」とおっしゃられたことが書かれています。戸惑う彼に、イエス様は、「水と御霊による新生」。即ち、イエス様の十字架に与ることにより古い自分と訣別し、イエス様の復活に与り、新しい自分に変えられるのであると説明なされました。

 このお約束は今もあなたに保証されています。この年、あなたに全く新しい人生を歩むことが出来る道があなたの目の前に備えられました。
 ローマ人への手紙 6章4節に、「私たちは、キリストの死にあずかるバプテスマによって、キリストとともに葬られたのです。それは、キリストが御父の栄光によって死者の中からよみがえられたように、私たちも、いのちにあって新しい歩みをするためです。」とあります通りです。
 キリストにあって、新しく生まれ変わったとき、あなたはもう忘年会を忘れ、むしろ、年の瀬に、この年にいただいた神の恵みを数える人と変えられていることでしょう。そのとき、初めてあなたは新しい歌を喜び勇んで、キリストの神に心のそこから歌うのです。
2005.01.02(日)


>> 最新のメッセージ
© はるなキリストの教会