『神はあなたに惜しみなく知恵をくださる』
新約聖書 ヤコブの手紙 1章5-8節

 「主を恐れることは知恵の初め。」と詩篇111篇にありますように、知恵を得ることは教育の原点です。知恵は人間が年を経るにつれて、自然と身についてくるものではなく、ただ、主への信仰から生まれ出てくるものです。
 知恵をお料理に例えれば、さまざまな食材を活かす心といえばよいでしょうか。同じ食材を使っても、料理する人によって、そこから出てくる料理は、ずいぶんと違ったものになります。神様がこんなにすばらしい食材をくださったと包丁を入れながら感謝し、愛する人が喜ぶ顔を思い浮かべながら心をこめて作る料理は、何物にも代えがたいご馳走に変えられます。
 同じように私たちが神様からいただいているたくさんの素材=知識を活かすのも知恵です。私たちは平等に創造の神から豊富な素材をいただきながら、時々、宝の持ち腐れをおこしているのではありませんか。それどころか、時には神様がお喜びにならないことに使ってしまうことすらありましょう。

 いろいろな教会を訪問して気づかされることですが、牧師一人が主人公で、信者は思考を停止し、お客様か、または、その他大勢という図式が出来上がっているのを見ることがよくあります。主はそのように教会をお作りになられたのでしょうか? いいえ、断じてそうではありません!
 主の教会では全員が主の手足となって働く、父なる神の家族の兄弟姉妹です。よく聖職者と信徒ということばが使われますが、主なる神はそのような差別を設けられませんでした。確かに一人ひとり、違ったものがありましょうが、それはその人の賜物の違い、教会での役割の違いだけでしょう。
 あなたは教会を構成する大切な一員です。決してその他大勢ではありません。主がご期待なさっておられる大切な主役であることを覚えてください。 あなたを主役として活かしましょう。それには、あなたがいただいている素材を活かす知恵をくださいと祈り求めなければなりません。主は求めるものに惜しげもなく、とがめることもなく知恵をくださいます。 あなたがその知恵でもって知識を活かし、神に用いられる器として生きるとき、信仰生活の喜びが湧き出てきます。最高の知恵、それはアガペの愛です。神はあなたに愛という知恵をくださいました。その愛をもって神を礼拝し、その愛でもって人に仕え、今週も教会の主役として生きてください。

2004.12.12(日)


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