『神様のなさるどんでんがえし』 
新約聖書 使徒の働き 7章54節〜60節

 生まれて間もないエルサレムの教会の有力な指導者 ステパノが最初の殉教者として、いのちを奪われます。期せずして教会への大迫害が起こり、使徒たちは踏みとどまりましたが、信者たちは諸地方に散らされました。
 だれが見ましても、これでキリストの教会は壊滅すると思われたことでしょう。 ところが散らされた信者たちは、道々、キリストの福音を宣べ伝えながら歩きましたので、思いもかけぬ、新しいところで信者は増えていきました。指導者の一人、ピリポはサマリヤ地方で神の国とイエス・キリストの御名について宣べたので、大勢の人々がバプテスマを受けました。又、彼は、エチオピアから来た人にも救いを得させ、その国の第一号クリスチャンが生まれます。
 そればかりではありません。ステパノが石打ちにあっているとき、群集を煽動していた青年は、なおもキリストの信者を迫害すべくダマスコへ行く途上、復活のイエスにお会いして、180度回心し、キリストの迫害者から、キリストの福音伝道者へと変えられました。そのパウロが異邦人への使徒として大いに用いられました実は、全世界におよび、今にまで続いているのです。

 お隣の国、韓国はいたるところにキリスト教会が建てられています。昔、日本が支配していたころ、キリスト教信者に日本の神社参拝を強制し、それに抵抗した大勢の信者たちが殺されていきました。日本が戦いに敗れ、韓国が独立したとき、それを見ていた民衆は続々と教会を訪れ、自分の命が奪われても、頼れる真の神を求め、入信し、自分たちの魂のよりどころとしていきました。一方、日本では、圧倒的に多くの教会指導者が、政府の言うことを聞いて、教会が取り壊されるのを防ごうと考えました。その結果、確かに建物は残りましたが、それを見ていた人々は世の風潮につれ揺れ動く彼らを信頼することはついになかったのです。戦後、キリスト教ブームがありましたが、あれは神ではなく、紙を求める人で溢れただけでした。

 あなたの神は地に落ちた一粒の麦を決して無駄になさいません。それどころか、一粒を何百倍、何万倍にもされるお方です。コリント T 15:58

2004.07.04(日)


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