『私たちの夢』 
新約聖書 使徒の働き 6章1節〜7節

 宝の持ち腐れということわざがあります。もったいない話ですが、世の中には往々にして見られることです。
 さて、私たちにとり、何にもまして嬉しいことは、自分の能力を誰かに見出され、そして、それがみんなのために活かされることでしょう。その人は、どんなに生き生きとした毎日を送ることでしょうか。
 主イエスさまの教会こそ、その理想的なところとして設計されています。エルサレムに、一番初めの教会が出来て、まもなく、その仕組みが実現しました。そこでは、ご在天の神を父とする兄弟姉妹として、一人ひとりが大切にされ、活かされました。無視されたり、取り残されたりする人もいませんでした。神を中心とする美しい共同体が出来上がっていました。
 使徒たちは、そのために七名の世話役を選ぶように教会に頼みました。条件は、この世のしきたりのように、社会的に偉い人、声の大きな人、金持ち、賢く立ち廻る人ではなく、「御霊に満ち、知識を活かす知恵に満ち、内外に評判のよい人。」でした。そして、教会は見事にこれに応え、選びました。使徒たちは、この七名に大切な仕事を託しました。使徒たちも、この世話役たちも、皆、一人ひとりが神様からいただいている、恵みとしての賜物を活かされていたのです。こうして、神のことばはますます広まって行き、教会も大きくなっていきました。
 教会には、誰一人として、お客さんはいませんでした。だれかが自慢したり、また、淋しい思いをする人はいませんでした。各人はありのままで受け入れられていきました。驚くことに、弱いといわれる人もその弱さが活かされていったのです。それぞれが自分を見出され、健康な自信をもって、日々を活かされていきました。それがイエス様が建てられた教会の真の姿でありました。ここ、はるなに建つイエス・キリストさまの教会もそのようになれますようにと、お祈りいたしております。

2004.06.27(日)


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