『この方以外には、だれによっても救いはない』 

新約聖書 使徒の働き 4章10〜14節

 あの美しの門にいた、生まれつき足の悪い男が癒されたことを受けて、ペテロとヨハネは人々にイエス様を伝え始めます。彼らからイエス様のことばを聞き、信じた人たちは、すでに5000人以上いたとルカは記しています。
 ユダヤ教の祭司たちは苛立ちを深め、ペテロたちを捕らえ、一晩留置し、翌日、大祭司や民の指導者の前に引き出し、ペテロたちの口を閉ざそうと裁判を始めます。 席上、ペテロは、「皆さん、よく知ってください。この人が立っているのは、イエス・キリストの名によるのです。この方以外には、だれによっても救いはない。世界中でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名としては、どのような名も人間には与えられていないのだ。」と大胆に宣言します。あの晩、イエスさまを否み、隠れていたペテロとヨハネはもはやいませんでした。大祭司たちは、返すことばもなく、ただ、「今後、一切、イエスの名によって語ったり、教えたりしてはならない。」と脅すだけでした。
 ペテロたちは、「神に聴き従うよりも、あなた方に聞き従うほうが、神の前に正しいかどうか、判断してください。私たちは、自分の見たこと、また聞いたことを、話さないわけにはいきません。」と反対に糾弾するのでした。
 今、あなたもこのように暗闇から光へ、臆病から勇気あるものへと新しいいのちに変えられます。それはマタイが福音書 11章25節以下に書き記したように、あなたの努力や知識、功績ではなく、ただ、父なる神の御恩寵によるものです。後にヨハネは第一の手紙 3章で、「私たちが神の子と呼ばれるために、御父はどんなにすばらしい愛を与えてくださったことでしょう。」と言い、ですから、パウロも、「私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシャ人にも、信じるすべての人にとって救いを得させる神の力です。」とその止めようのない喜びを言い表しています。ローマ人への手紙 1章16節以下をぜひ、ご覧ください。
 あなたの周りには、多くの信仰を持った方がいらっしゃいます。信仰の自由といいますのは、政治上のできごとです。まもなく来る主の日、それは終わりの日です。そのとき、歯噛みをして、後悔しませんように、あなたが今、神の家族にされたことを感謝されていますのなら、その喜びを一人でも多くの方々にお分かちいたす今週でありますように、お祈りいたします。

2004.06.06(日)


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