『キリスト教会誕生の前夜』 
新約聖書 使徒の働き 1章12〜14節

 主イエスが礎石となり、かしらとなって建てられた教会がいよいよ誕生します。キリストの教会はエルサレムから始まって、ユダヤ、サマリヤ、そして地の果てまで広がって行きます。イエス様はその継続のわざを弟子たちに託されようとしていますが、彼らはまだ、さまざまな面で霊的に十分な備えがされていませんでした。神様は周到に彼らをお導きくださいました。
 使徒たちは、ここですぐに動き出すのではなく、じっくりと神様のお導きを待ち、み心に従うことを学びました。
 第一に彼らは復活のイエスの証人として、マッテヤを使徒に選び、欠けたユダの後を補いました。
 第二に、イエスは地上の王ではなく、人類の罪の贖いのためにいらっしゃった救い主、永遠の生命の主であると確信する時間が与えられました。
 第三に、天に上げられたイエス様と下された聖霊の神、そして再び、裁き主としていらっしゃるイエス様の証人となるための準備がなされました。
 第四に、イエス様の公生涯を通して、旧約聖書に書かれた預言が、見事に成就されたことを整理して、再確認する時間を与えられました。
 そして、第五に、これこそすべての大元となったことですが、みな、心を合わせ、信仰をもって祈りに専念していました。動き出すまえに、神のみ心を求める、その備えの時間に耐えたのです。
 いまや、自分の夢ではなく、神の夢を追う者と変えられました。自分がでしゃばるのではなく、神のときを待つことを知りました。神のときを待つことにより勝利を与えられることを体験しました。新約聖書は、信仰を持って待つことにより、与えられた勝利の証言集ともいえるのではないでしょうか。
 神のみ心を待つことは、いらだたしいことですか。しかし、神はそれ以上に待っておられることを知ってください。ペテロの手紙 U 3章15節には、「私たちの主の忍耐は救いである。」とまで書いてあります。
 神のみ心を待つことによる勝利、このお約束は今の私たちにも与えられています! あなたへの神のお約束を堅く信じて、待つ勇気を!

2004.05.02(日)


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