『父よ。彼らをお赦しください』 
新約聖書 ルカの福音書 23章33〜39節

 このイエス様のおことばほど、衝撃的な言葉はありません。私たちには想像すらも出来ないことです。このイエス様の執り成しの祈りの中に、父なる神の私たちへの限りない愛が余すところなく示されています。
 イエス様が最後にエルサレムにお入りになられたとき、「ホサナ、ホサナ」と歓声を上げて迎えた群衆が、いまや、一転して偽証するもの、あざけり、なぶり、バラバを釈放し、イエス様に死刑を要求するものと変わってしまいました。その群集の罵声の中でイエス様は十字架に釘つけられました。
 かつて、アフリカから強制的にアメリカへ拉致され、奴隷として酷使されていた彼らが、「Were you there」という聖書からの霊歌をつくりました。そこには、奴隷も主人もいません。ただ、神の前に罪人として立ちつくすべき人々を見るだけです。私たちはおろかにも、それを知らず、自分を誇り、他人を裁き、自分をさげすみ、自分の運命をのろっていたのです。
 ヘロデやピラト、あの群集だけがイエス様を十字架につけたのではなく、この私がつけたのです。本来は私がかかるべきなのに、愛の神は御子イエス様を私の代わりに十字架につけられ、私の罪を赦し、神の子とする身分を回復してくださいました。鈍い私たちには図りがたい神の御愛をいま、聖霊の神が聖書を通して示してくださり、私たちを導いてくださっておれらます。

2004.04.04(日)


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