『しかし、あなたの御心のままに』 
新約聖書 マタイの福音書 26章36〜44節

 イエス様はオリーブ山で、たった一人、「わが父よ。できますならば、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの願うようにではなく、あなたの御心のようになさってください。」と苦しみもだえ、いよいよ切に祈られ、汗が血のしずくのように地に落ちたとルカはその情景を描いています。
 イエス様は神と同じ方でありますが、同時に100%の人間でもありました。人間イエスとしては、迫りくる受難は恐ろしく、避けたいことでしたが、同時に、人の罪の贖いのために、救い主として地に下ってこられた務めをご存知でした。今まで誰も経験し得なかった最大の葛藤、戦いのときでした。
 イエス様は、この祈りを通して勝利を得ました。サタンはイエス様が十字架につけられたとき、勝ったと誤解したでしょう。しかし、イエス様の死こそサタンの死であり、イエス様の死は、私たちに新しい生命をもたらしたのです。 私たちには解らないことだらけです。モリヤ山上のアブラハム(創世記 22章)、苦難の後のヨブ(42章)、再び網を下ろしたペテロ(ルカ 5章)、ヤコブのことば(4章)、彼らは自分では知ることが出来なくとも、全能の神により頼み、勝利をいただきました。自分を高ぶる者は神の恵みを見失い、神の前にへりくだり、まだ見ぬものを信じるとき、神の恵みを見出します。
2004.03.21(日)


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