白 煙 3

 

【lundo 〜月曜日〜】

 朝、正太郎くんと顔をあわせてみると、私たちはすっかり元通りだった。
 “鈍い事件”については一切教えてもらえなかったけど。それにパパはちょっと恐かったけど。
 平穏な一日。
 事件もなく、正太郎くんは一緒に学校へ行き、一緒に帰ってきた。
 今日もいい天気で、私たちはなんとなく昨日の丘に足が向き、おなじ場所に腰をおろしていた。
「正太郎くん。ごめんなさい」
「なにが?」
「その……、立ち聞き。だってじっとしてられなかったのよ」
「ああ、いいよ。……ぼくも、昨日はごめん」
 ちょっと昨日は普通じゃなかったから、と小さく云って、正太郎くんは微笑った。
 正太郎くんが謝ることじゃないのに。遺族を訪ねて、冷たくされて。それに、きっと正太郎くんは自分と重ねてしまって、親を亡くした子どもを見るのは、すごくつらいことだったにちがいない。とことん落ち込んでるとこへ、その気持ちを逆なでするような軽口をたたいてしまった。
 それに。旅行が流れたあの土曜日が、太田さんの命日だったわけで……。私が怒りまくってたときも、きっとぜんぶ上の空だったに違いない。
(こいつには感情なんてないんだから)
 ものすごくひどいことを云った。すねて怒って正太郎くんに当たり散らした時間をぜんぶ巻き戻して消してしまいたい。
 ひたすらなさけなく思いながら、私は、ふと気がついた。
「……ねえ? 太田さんの命日って、旅行と重なってたじゃない」
「うん。そうだよ」
 正太郎くんはちょっと複雑そうな顔をした。
「博士がどうしても、ぼくに行くなって云って……、わざと旅行を決めちゃってね」
「……パパったら」
 あの旅行がそんな妨害工作だったなんて。
 正太郎くんが肩をすくめる。
「ぼくもすこし……、怖かったから。博士が云うように、別の日でもいいかなあとか考えて。……でも仕事が入っちゃって、あの朝、博士、ほんとうにすまなそうだった」
 私のとこには顔もみせなかったくせに。まあ、パパはそれだけ正太郎くんが心配だったのね。
「旅行が流れたのも、行けってことかな、と思って。警部に、無理矢理お願いして……」
 ぽつり、ぽつりと語る正太郎くんの、うつむいた横顔があんまりつらそうで、もう土曜の話は蒸し返したくなかった。
「ね。太田さんって、どんな人だったの?」
「え……、ああ」
 私を見て、正太郎くんはすこし微笑った。
「……警部のところに移動してきてから、ぼくの警護をしてくれてた人なんだ。事件が終わるととたんにお喋りになって、気さくになんでも話してくれた。……すごいヘビースモーカーでね、ぼくの前でもがんがん吸うもんだから、警部にみつかるたびに叱られてたけど、ぜったいやめられなくて」
 ヘビースモーカー。
 ……たばこ!
「正太郎くんに煙草をおしえたのって、その太田さん!?」
「え?」
 正太郎くんが私を見て、黙る。
 嗚呼……。大人なんだから話してくれるまで私待つわ作戦は、あえなく消え去った。もうこうなったらとことん真相を究明するしかないってこと?
 いきなり覚悟が決まる。
 私は、ぐいと正太郎くんに顔を寄せ、にらみつけた。
「正太郎くん。なんで未成年が煙草吸っちゃいけないか、知ってる?」
「……え」
「背は伸びなくなっちゃうし、肺は真っ黒になるし、まわりの人も病気になっちゃうし。大人になってお酒を飲みたいなら喫煙者は最悪、かなりな確率で早死にするっていうわよ。それにずっと吸ってるとシワが寄って、老け顔になっちゃうんですって!」
 一気にたたみかけた私を、正太郎くんはあっけにとられたように見ている。
「……へえ」
「へえ、じゃないわよ」
 間の抜けたような返事に、はっとわれに返る。正太郎くんがあくまでとぼけるつもりなら、ひょっとして私、また喧嘩路線をまい進してない?
「べ、べつに、ぜったい駄目、ってわけじゃないのよ。正太郎くんがどうしてもって云うなら、反対はしない。ただ」
「待って」
 正太郎くんが目の前に右手をあげた。真剣な顔で。
「マッキー。ひょっとして……、あれ、見た?」
 あれ。すなわち正太郎くんの上着に入っていたキャンディ缶のことに間違いない。
 黙ってうなずく。
 うなずいてしまってから、立ち聞きもさておきながら、留守中勝手に家捜ししたようなこの状況はもっととんでもなく嫌な行為じゃないかと思い当たって、怒濤のようにあせる。云わなきゃバレなかったのに!
 怒る。
 首をすくめて待っていた私は、驚いて顔をあげた。
 腹を抱えて、と云ってもいいくらい、正太郎くんはおかしそうに笑っている。
「ちょっと」
「ごめ……。マッキー、すごいや」
「なにがよ」
 正太郎くんは、たまらないように笑っている。
「だってさ……、あんなに機嫌悪かったのに、……掃除しに、来てくれたんだ」
 へんに誤解しないでくれたのには、ほっとするけど。
「そういう話じゃないでしょ。正太郎くんが、煙草を吸ってるのかって話よ!」
「ったく、あわてんぼうだなあ」
 涙までぬぐって、正太郎くんは大きく息をついた。
「あれは、もらったんだ」
「だから太田さんにでしょ」
「うん」
 ……あれ?
 ということは、一年以上前の煙草ってこと? 賞味期限なんて知らないけど……。
 正太郎くんがくすくす笑う。
「太田さん、子どもが生まれる間際になって、いきなり禁煙するって云いだしてね。それで、ぼくに預かってほしいって、新しい煙草とライターをひとつずつ、くれたんだ」
「なんでよ。なんで未成年にそんなもの……」
「さあ。よくわからなかったんだけど、なんか、ぼくと約束すればぜったいやめられるから、って力説されて。べつに預かるだけならいいかなあ、と」
 なんとなくわかった。
 行動は滅茶苦茶だけど、太田さんてひとは、すごく正太郎くんを信頼してたんだ。だからぜんぜん子ども扱いしてなくて、……きっと、親友に預けるように煙草を預けて誓った。そういうことなんじゃないかしら。
「キミはぜったい吸うな、って云われたし」
「じゃあ!」
「だから違うって。……まあ、最初のひとくちは、吸ったかな」
「ほら!」
「でもむせるし。ぼくは好きじゃないや」
 正太郎くんは笑いを納め、しばらく黙った。
 真剣な面もちに、私も黙る。
 しばらくして、深く息をつき、正太郎くんは空を見上げた。
「太田さんは宣言通り、きっぱり煙草をやめて、ひと月くらいで女の子が産まれた。……その、翌日だったんだ」
 泣きそうな顔を、なんだか見てはいけないような気がして、そっと目をそらす。
「ぼくのすぐそばで……、肩と胸を撃たれて、もう言葉も交わせなかった。すごい血だった。……手も、顔も、どんどん冷たくなって……」
 あ、と云って、正太郎くんは私を見た。
「ごめん」
 ただ首をふってみせると、正太郎くんはすこしだけ微笑った。
「……土曜の朝、博士がまだ暗いうちに出たから、見送ってから裏の丘にひとりで登ってね。ちょうど日の出を眺めながら、煙草に火をつけて……、ただ、消えるまで手に持ってた。それだけ。……めったに見ないような、きれいな空だったよ」
 壮大な朝焼けのなかの、たったひとりの儀式。その場面は、私のよく知っている正太郎くんにぴったりで、ふるえるような安堵と、静かな悲しみを分けてくれた。
「葬儀のあと、しばらくしてからだけど、去年も一本。預かったんだから返さなきゃいけないような気がしてさ。……煙の先で、やめたんだからいらねえ、って云ってそうだけど」
 思えばあのとき、事件のあと三日くらい正太郎くんは家にもどってこなかった。きっと、パパや警部はお葬式とかだけじゃなく、ずっと、そばについてたんじゃないかしら。自分の内だけに、たくさんの言葉を飲み込んでしまう正太郎くんのために。
 私は、ママから話は聞いて心配はしたけど、帰ってきたらあまりに普段通りだったから、無理してるのはわかったけど、あまり触れないほうがいいのかもって、ろくに話もしなかった。どう話していいかわからなくて、うやむやになかったことみたいにしちゃったんだ。
 どうしてもっと、太田さんのことを知ろうとしなかったんだろう。どうして正太郎くんのことを、もっともっと心配しなかったんだろう。大事なときにすこしも頼りにならない。親友だなんて、すごい思いあがりだった。
 でも、おだやかな笑顔に、許されたような心地で、すこし力が湧いてくる。
「正太郎くん。……私、強くなる」
「え?」
 正太郎くんは驚いた顔で私を見た。
「私、正太郎くんに守ってもらわなくていいくらい、強くなるわ」
「今でも強いんじゃない?」
「ちゃかさないで」
「……ごめん」
 悲しいことも、ぜんぶ分けてもらえるくらい、私は強くなるんだ。私が、正太郎くんを守れるくらいに。
 神聖な気持ちがあふれるままに思って、だけどいまの私には夢物語だから、太田さんにならって、正太郎くんに誓う。
「そりゃあ、すぐには無理だけど、まず正太郎くんは私を甘やかさないようにしてくれなくちゃ。だから、これからは私に気を遣わないで。なるべく放っといてちょうだい。いい?」
 正太郎くんが、なんだか楽しそうに笑う。
「べつにぼくは、マッキーを守るためにいつも一緒にいるわけじゃないよ」
「だって」
「マッキーこそ気を遣いすぎ。まあ、そばにいれば安心っていう気持ちも、確かにあるかもしれないけどさ」
 照れたような笑顔を、みつめる。
 ぼくが守る、なんてわざわざ恩着せがましく云わない性格も知ってる。だから、もうこれ以上ほかの人とかかわりたくないと考えてしまうくらい手一杯なんだったら、ほんとうに私のことなんか放っておいていいのに。
 もどかしい思いと同時に、考える。
 正太郎くんはいままできっと、たくさんのものをあきらめてきたに違いない。ひとのために、将来にも希望を持たないほど、自分を殺して。
「正太郎くん」
「ん?」
「正太郎くんは……、自分をてんでわかってないわ」
 怪訝そうに私を見返す瞳に、ひとさし指を立ててみせる。
「いい? 正太郎くんは、ものすごく素敵なんだから」
「は?」
 私は力説を続けた。
「悪者が金田正太郎を打ちのめそうと、あくどい手を使ってくるとしても、正太郎くんが惚れたひとなら、どんな目にあったって、ぜったい後悔なんかしない。それは私が保証するわ」
 あっけにとられていた正太郎くんは、やっと話の筋道がわかったらしい。前髪をかきあげて、目をそらしてしまう。
「ぼくは嫌だよ。好きなひとに迷惑なんかかけたくない」
「だから、ちっとも迷惑なんかじゃないの! そんなふうに遠巻きにされるより、一緒にいてあげるほうが、ぜったいいいに決まってるじゃない。それが女心ってものなのよ」
 なんだか変な顔をして、正太郎くんが私を見た。
「……そうかもしれないけど」
「かもじゃなくって、そうなの。ったく……、で、いるの?」
「え?」
「好きな人。隠しだてしたら絶交なんだから」
 正太郎くんは、困ったように笑った。
 ひとつ、息をついて。
「いるよ」
 その小さなつぶやきがもたらした衝撃は、自分で驚くほどだった。
 ぜんぜん気づかなかったということと、それに……。
 なんだ。いるんだ。
 そんな、淋しい気持ち。
「そう……、ごめん。私、そういう意味でも無神経だったわね。つまりそれは恵子じゃないのね」
「……うん」
「じゃ、だれよ。クラスの子?」
「さあ」
「さあって……」
 正太郎くんが、目をそらす。
「でも、今のままでいいよ。まだぼく、自信ないから」
「なんで……、ちょっと、ひとの話きいてなかったの!? それとも私の保証じゃ信用できないってわけ。正太郎くんに自信がなかったら、ほかの人はいったいどうなるのよ」
「マッキーはぼくを買いかぶりすぎだよ」
「正太郎くんは遠慮しすぎ! 信じられない……」
「マッキーこそ」
 正太郎くんはおかしそうに笑って、首をかしげた。
「べつに誰ともつきあってないじゃん。もてるくせに」
「あたりまえよ。こんな美人をまわりがほっとくもんですか」
 肩をふるわせて笑う正太郎くんをねめつけ、頬をふくらます。
「いいでしょ、ぴんとくる人がいないの。それだって正太郎くんのせいなんだから」
「ぼく?」
「そうよ。すごいことをしてるのにちっともそれを鼻にかけたりしないで、勇敢で、おまけに優しくて」
 誰のことを云ってるんだって目で見る視線をうけながし、私はひとつ咳払いをした。
「いい? こんなに誉めるのは今日だけよ。頑張りなさいってことで、一生分、誉めてあげる」
 なんでこんなことになってるんだろう。なんだか顔が熱い。
「私は正太郎くんの馬鹿なとこもだらしないとこもよく知ってるけど、でもほんとうに正太郎くんはカッコいいと思うもの。テストひとつで汲々してる同級生なんか目に入るわけないじゃない。ほんと、できた弟を持つと苦労するわ。でもそのうちすごーく素敵な人があらわれる予定だから、心配ご無用よ」
 ふきだすのをこらえるように笑いをおさえて、正太郎くんは私を眺めるように見た。
「うらやましいなあ、その自信」
「あら自信なんてはったりなのよ。作ろうと思えばいくらでも増やせるもの。でも正太郎くんは本物の自信を持っていいんだから」
「ありがとう」
 結局、想い人について正太郎くんは口を割りそうになかった。だからといって不思議と正太郎くんを遠くに感じることはなく、まああまり知りたくないような気もしたので追及はやめた。
 もやもやした気分を溜息と一緒に吐きだして、正太郎くんに向きなおる。
「あ……、ねえ。ひとつだけ、お願いしていい?」
「なに」
 身構えるように身をひいた、その無二の親友へ、私はにっこり笑いかけた。
「あのね。世界征服のときには、ぜったい私も混ぜてよね」
 ほんとうにひさしぶりに、ふたりで一緒に笑った。
 正太郎くんの笑い声が、ただそれだけでしあわせな気分にしてくれる。
 まだ高い太陽の日差しにつつまれながら、私はあたたかな気持ちをかみしめた。
「もうひとつ。正太郎くんがよければ……だけど」
「ん?」
「……来年の儀式には、私もさそって」
 驚いた顔をして、それから正太郎くんは、うん、と云ってくれた。
 それが嬉しくて、視線を落とす。
 とにかく正太郎くんのことをいま一番よく知ってるのは、とりあえずは家族であるこの私やパパに間違いなかった。それだけで十分。
「マッキー」
 呼ばれて顔をあげると、どきっとするくらい優しいまなざしが、私を見ていた。
「ぼく、マッキーを嫁さんにもらおうかなあ」
「…………え?」
 心臓が、止まったかと思った。
 笑い声をたてて、正太郎くんが芝生の上に寝ころぶ。
「マッキーなら、殺されても死にそうにないもんな」
 なによ、それ。
 文句を云いたいのに、声がでない。
 正太郎くんはまだくすくす笑っている。
 こいつは……。怒りとともに金縛りが解けて、私はむくれて青空を見上げた。
「そんな冗談云ってないで、さっさと本命をつかまえなさいよ」
「そのうち、ね」
 腕枕をしながら、ふうっと息をついて、正太郎くんは目を閉じた。そのまま黙ってしまった横顔を、しげしげとみつめる。
 ずっと、そばにいた正太郎くんが、ここをでていく。
 そんな日が、いつかほんとうに来るのかしら。離れたって家族なんだから。そう考えても淋しいものは淋しい。なるべくだったら、そんな日はずっと後にしてほしかった。
「ねえ」
 返事はなく、のぞきこんでみれば、深い呼吸。
 寝てる。こんなとこで、もう……。
 まあ、しょうがないか。昨日もあまり眠れなかったみたいだし。
 変わらない、無邪気そうな寝顔をひとり占めして、声をたてないように笑う。
 それから、そっと息をつく。
 こうしてとなりに正太郎くんがいることが、ものすごい奇跡のように思えて、なんだか……、なんなんだろう、この気持ち。嬉しいような、せつないような。
 ひょっとしたら、私。
 生まれてはじめて思い当たった感情に、ぼうぜんとする。
 ってことは、自覚したとたんの失恋?
 私ともあろうものが……。
 おもいきり、私も草の上に寝転ぶ。
 ま、いいか。
 とにかくいまはしあわせ。それでいい。
 草の香りのなかで、私は、高い空に両手を大きく伸ばした。

 どうか、事件が起こりませんように。
 正太郎くんが、笑顔でいられますように。

 だれにともなくそっと祈って。
 腕を降ろし、息をつく。
 風が身体を吹き抜けていく。
 私は、ゆっくり目を閉じた。

 

 (おわり)

 

 正太郎くん14歳の秋。

 新原作版『鉄人28号』放映記念に、長編の続編だったお話を大改訂。

 煙草の賞味期限は半年くらいだそうですが、しけちゃっても火はつくのかなあ……(^^;;;)
 久々にLDを見返して、敷島博士がパイプ吸ってるのに驚いて、煙草嫌いの設定を少々訂正しました。パイプ党や葉巻党の愛煙家は、燃焼剤・タール・ニコチン等を添加した一般的な紙巻き煙草を嫌っている方がいるようです。紙巻きに比べると身体への負担も少なく済むとか。日本の紙巻き煙草は特に葉がスカスカで、燃えやすい巻き紙が使用されていて、置いておくだけで短時間で燃えてしまうんだそうです。マイルドな味にするために砂糖も添加されてるんですねぇ。だからやめたら体が糖分を欲して、太っちゃうんですか……?

 敷島牧子ことマッキーは『太陽の使者』のオリキャラで、正太郎くんと同じ歳のヒロインなのですが、もと(原作)は男の子だったからか、たくましく育ちそうな元気っ子。風呂場をのぞく影を「正太郎くんね」と云った(^-^;)件はまだ根に持っていますが(もちろん違う!)、まあ、将来はきっといい相棒になるのではないかと思うのです。

 新装原作版を見ていると、正太郎くんのまっすぐで一所懸命でひとのことばっかり考えてる性格は遺伝(?)なんだなあ……とほのぼの嬉しくなります。そして強がりでカッコよくて、だけど可愛くて。
 それにやっぱり敷島博士と大塚署長が正太郎くんにぞっこん(!?)なところも、じつに楽しゅうございます(⌒∇⌒)
 あざといシーンも満載で、毎回々々、正太郎くんの色っぽいこと!(←勘違い)
 『太陽』に村雨さんも欲しかったよなあ……、なんて考えてしまいます。

 とにかくしあわせになって欲しい。
 正太郎くんは、そういう子です。

  2004.09.20 UP / 2015.01.02 改訂

 

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