天から与えられる運命なんて
ただそれだけのもの
幸福も不幸もない
でも傾けたい 助けたい ──・・・探したい

夢の為 望みの為 祈りの為
──・・・誰かの為に
メーターを振り切るように生きたいと願う

それはいつも ぼくだけじゃなくて
この世の中
俺だってそうだよと笑って言う人がたくさんいる

        R.J.セイバーヘーゲン(「原獣文書」なるしまゆり)



なるしまさん独特の詩のような世界で生き生き生きてるキャラ最高峰かも。
新大陸の巨大な『虫』に襲われながら怪我人を助け、自分そっくりな敵に会い、『虫』が巻き上げる火の粉の中で笑ってこういうことを考えているセイバーヘーゲン博士はやはり大物(^^;;;)
この博士を守らねばならない警備班・村上静馬班長の苦労や押して知るべしなんですが、逆境のなかで生き生きするあたりはすごい似た者同士だったりします。ふりまわされながらも博士がいざなう新大陸の冒険に惹かれてそこにいる班長さん。このふたりが大陸の石の力で<運命のふたり>になってしまうあたりからしてもうはちゃめちゃで底ぬけに面白いお話です。
新刊が待ち遠しい〜o(^-^)o  


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