点字のお勉強No.3
前回(レッスン2)の解答
イタリックは通常表記です
1. ことしわ せんご ごじゅうねん
今年は戦後五十年
2. いんたーねっとわ たのしいな
インターネットは楽しいな
3. がでんに いんすいす
我田に引水す
レッスン3:仮名以外の点字
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数字
点字の五十音図は覚えました? といって、そんなに簡単にはいきませんよねぇ!でも、点字ってこれだけじゃないんです。現在この国で使われている文字には、漢字(点字にも「点漢字」というものがあるそうですが…)を除いて「かな」・「数字」・「アルファベット」があります。
ところが、点の組み合わせはそんなにないので、「かな」・「数字」・「アルファベット」のそれぞれに共通して使われるものがたくさんあります。「1の点」は「かな」だと「あ」ですが、「数字」の時は「1」になり、「アルファベット」では「aまたはA」になります。では、「1の点」が点字の文中に出てきた時、それが「あ」なのか「1」なのか「a」なのか「A」なのかどうやって見分けるのでしょうか。
これを考えるヒントとして、「濁点・半濁点」の付いた「かな」について考えてみましょう。私たちが「が」というかなを見たとき、これを「か」+「゛」とは思わないはずです。「が」はそれ自身で「が」なのです。これは私たちが「が」を目で見ることによって全体でとらえているからでしょう。ところが、目に障害のある方が点字を読むとき(点字は横書きで左から指先で読むのですが)、もし「濁点」が「か」の後ろにあると、まず「か」は「か」として認識してしまった後から「濁点」がくるわけで、読みづらいのは想像に難くありません。ですから点字の五十音図でもおわかりの通り「濁点・半濁点」「撥音(っ)」「拗音(ぁ・ぃ・ぅ・ぇ・ぉ・ゃ・ゅ・ょ)」は全てそのかなの前に持ってきます。
というわけで、点字には「数字付」というものがあるのです。これは「3、4、5、6の点」を用いて表され、この後に来るのが「1の点」なら「1」に「2、4、5の点」なら「0」になるのです。
ご覧のように、「数字付」の後に来る点字は、1から順に点字の五十音 の「あいうるらえれりおろ」となるわけで、これはこの次(又は、その次)に予定している「アルファベット」の勉強の時にたいへん役に立つので、ぜひ覚えておきましょう。
「点数字」で一つ問題になるのはその後に続けて「あいうるらえれりおろ」が来るときです。「15人」は
とそのまま書いていいのですが「15円」と書きたいときは
というふうに「15」と「円」の間に「3、6の点」を入れて、その後が「かな」であることを宣言するのです。さもないと(つまり「3、6の点」がないと)「え」は数字では「6」ですから「156ん」になってしまう訳です。
ちなみに、前回(レッスン2)の1番を「点数字」で表すと
となるわけです。
それでは、上の点数字の図と注意、並びに点字の五十音図に気を付けて今回の問題へ行ってみましょう。
1.
2.
3.
ヒント:
五十音図
点数字の図
が見たい
答えはレッスン4で発表します。それまで自習。