第八回 出来すぎた嫁

(97.2.23放送分)
(矢古女)
条件反射になりそうだ。『毛利元就』、最初の配役紹介のところから、笑えてきそうになった。これぞ、「パブロフの犬」状態であろうか?困ったものだ。
(ぺら)
あはは、私もさあ、あのテーマ音楽を聞くと「さあ、今日は何がおきるんだ?」とわくわくしてくるようになっちまった。(笑)
(矢古女)
そしてのっけから、みなが楽しみにしていた、ダンカンの吉川元経たち、「天野は大内にかわいがられている」などと言うし。天野殿、岡本信人なんだねえ。
(ぺら)
出て来たねっ!>吉川ダンカン。ちょびっとしか出てこなかったけれども、うふっ、あの普通っぽさがたまんねえ。
(麻鳥)
これから活躍するのだろうか・・・初めての大役なのであがってたみたいだなあ。
(ぺら)
たしかに、ダンカンの声、うわずったような妙に甲高かった。そこがまた初々しくってよい。(笑)たぶん、ちょい役の吉川元経がこれほど話題になるとは、NHKもダンカンも想像してはいなかっただろうが。(笑)
(矢古女)
そして、興元兄ちゃんのやり遂げなければならない課題というのが、岡本信人を口説き落とすこと(爆)
(麻鳥)
天野殿(岡本信人)は『渡る世間は鬼ばかり』の感じで見てしまうと何かこっけいに写ってしまうのは私だけだろうか・・・
(ぺら)
橋田ドラマに出てくる岡本信人のイメージとは違いましたね〜。それにしても岡本信人が出てきただけで、橋田ドラマを見ているんじゃないかと錯覚しちゃうんだよな、私。
(ぺら)
で、吉川元経の生まれたのは1459(長禄3)年と『戦国人名事典』には書いてあったけれども、これって正しいの?もし、これが正しいとすると、なかなかおもしろいことになる。毛利元就の生年は1497(明応6)年。元経の妻は元就の妹になるわけだから、そうとうの年の差があるってことになる。
(矢古女)
妙玖さんは、元就の2つ下だ、って説はあるよね。すると、1499年くらいの生まれだね。
(ぺら)
で、吉川元経の生年・1459年だとすると、40歳違いの兄妹・・。ちなみに兄妹の父親・国経の生年は『戦国人名事典』によれば、1443年になるわけだから、いちおうどちらも可能性はあるんだよな・・。さらに不思議なのは、元経の長男・興経(京本政樹)は1508(永正5)年(『戦国人名事典』)、もしくは1518(永正15)年(『大河ドラマストーリー』)。
(矢古女)
よく、資料(と言いますか、辞典類)で、生没年が10年くらい違っていることがあるけど、こういうのって、単純ミスってことはないのかな?きっかり10年というのがなあ(^^;) 以前も、宍戸隆家の没年かなんかで、引っ掛かったことがある・・・
(ぺら)
どちらにせよ、そうとうな年齢になってから、ようやく長男誕生ということだったらしい。(まあ、早世とか女子ばかりだったということも考えられるけれど。)
(矢古女)
興経の母が、元就の妹だとしたら、1518年生まれということになりそうですよね、やっぱ(笑)
(ぺら)
それが自然だよねえ。ところが、『毛利一族のすべて』って本にも興経は1508年生まれだって書いてあった。ああ、もう、わけがわからん・・。
(矢古女)
一応、『吉川元春』(瀬川秀雄)では、「母毛利広元女」で、「天文19年9月27日実子千法師と共に布川に於いて殺害、享年33」とはなってるね。(『吉川家文書』には、系図はないのかな・・)しかし、吉川元経の方は・・「享年64」じゃあ、どーしようもない・・。
(ぺら)
これは『戦国人名事典』の1459(長禄3)年〜1522(大永2)年と一致するんだなあ。ふ〜ん、やっぱり、吉川元経っておっさんだったんだあ。 ダンカンの元経って、なんだかファザコンのぼんぼんって感じだったけれども、実際は50近いおやじだったってことになるんだね。(ファザコンの中年おやじ、ふむ、味わい深すぎるってもんだ。(笑))さらに元就の妻・妙玖は元経の妹だってことは・・。(まあ、元経と妙玖さんが年の離れた兄妹って可能性もあるけれど。)
(ぺら)
最初は1495年の誤植かと思って長禄3年が西暦何年になるかどうかまで確認したんだよねえ。(で、ちゃんと1459年だった。)それに、そうなると1495年生まれだとすると今度は、国経と元経の年齢差がへんになっちゃうんだよなあ。(国経には複数の男子がおり、なおかつ元経が長男ということをじっくり考えてみると、そうなるはず。)
(矢古女)
そー言えば、毛利興元夫人(ドラマの雪さん)の父って、高橋久光としているものも多いよね。しかし、ドラマでは、「元光」だった。系図も諸説ありそうで、同じ人なんだか違う人(親子?)なんだか、これもよくわからん・・。
(にゃぐ)
そうなのか。わたしはもう、それ以前に、今の段階ではどれが元光で久光で、あきひさでしげひさでもとつねでおきつねで、もう、何がなんだかわからん状態だ。やっとおにいちゃんの興元ってのが覚えられたぞ(笑)まぁ、この調子で一生懸命見ていれば、きっと今に理解できると思うが。(漢字の名前だし)
(三楽堂)
吉川一族について問題になってるけど。吉川経幹(1428〜1520)、吉川国経(1443〜1531)、吉川元経(1459〜1522)、吉川興経(1508〜1550)以上、「戦国人名事典」
吉川国経、享禄四年(1530)六月十六日没。八十九歳。吉川元経、大永二年(1522)三月六日卒。六十四歳。吉川興経、天文十九年(1550)九月二十七日、実子千法師と共に布川に於て殺害、三十三歳。以上、小都勇二著『毛利元就』・・・という具合になってるけど、スマン、何が問題なんだっけ?
(ぺら)
このあたりの人たちって、先に話題になった志道広良と口羽通良の関係にしても、いまいち不透明だね。(それでも、家族の名前がほとんどわかっていない柴田勝家よりかはずっとましなんだよな・。)
(三楽堂)
やはり、本編・妄想年代記で吉川国経の性生活を科学する、という特集をやらねば。


(元就)
本日の教訓。気持ちがしおしおする時は、ぼやくのが一番


われにかえる。