第十一回 花嫁怒る

(97.3.16放送分)
(ぺら)
ますますお笑い路線を突っ走る『毛利元就』ですな。
(三楽堂)
もう、唖然。富田靖子。映画『南京の基督』ですでに汚れ役をやっているので、度胸がついたというか、一皮むけたというか。先がおもいやられそう。原作『山霧』ではここから始まるわけですね。しかし、永井作品の影が薄れてしまうほど、脚本は味付けされている。
(ぺら)
美伊さん、インパクトありました。とても相変わらず影の薄いダンカン元経の妹とは思えない。(笑)ああ、なんとなく兄妹関係が察せられてしまうあの二人。
(三楽堂)
あの尼子経久(緒方拳)を手玉にとるとは。「あの娘は苦手じゃ」と美伊の来訪を知らされた経久が消えようとすると、美伊が隣りの間に立ちはだかっており、「叔父上、わたくしの見立てた着物をお召しになるようあれほど申しましたのに」と、緒方拳の着ていた小袖を脱がしてしまう。いわく、「似合いすぎて、叔父上のこわさが相手に知れ、警戒を抱かせてしまいます」。黒地に赤のしぶい小袖から、マリンブルーの小袖を無理やり着せられ、言いなりの尼子経久、もうなすすべもなく完全バービー人形状態。
(ぺら)
いやもう、美伊さんにかかっちゃ経久もかたなしだわ。ま、たしかに着せ替え遊びは楽しいよな、うん。(笑)でも、無理やり着せられた小袖、ぜんぜん似合っていないのがおかしい。
(にゃぐ)
そしてそれを更に笑って見ているおばさま(経久夫人)の余裕の態度にもあたしゃ、深く感動したよ(笑)いいなぁ、あの奥さん(^^)『毛利元就』は、出てくる人出てくる人すべて個性が強いというか、印象に残るというか、だから面白いんだろうなぁ。
(矢古女)
鬼吉川の名に恥じぬ女たちだよな。(笑)男たらしの経久も、女には弱いのね。それにひきかえ、元就って泣き虫だよな。据え膳食う度胸もないし。(笑)
(三楽堂)
原作どおり、美伊の方は一糸まとわぬ姿になるのですが、このあとが違った。いきなり、出ていこうとする元就を「裸にまでなったのに、何たる無礼ッ」と美伊がぶん殴った(笑)。秀吉でもおねが何度もぶん殴っていたけれど、最近の傾向かねえ。こわいねえ。そう言えば、大河ドラマで男が女を殴るシーンて、あまりないような・・・。
(にゃぐ)
うんうん、こわいねぇ。最近、街中でもよく見かけるもんねぇ>女が男を殴ってるとこ。まぁ、本人同士が幸せなら、それでいいんだけど(爆)。あの元就と美伊さんも、一度互いを思いやる形になれば、すごく似合いの夫婦になるだろうなぁ、って感じがしましたよね(^^)
(矢古女)
やっぱ、あれは無礼だと思うが・・。
(ぺら)
裸を見た後で、「やっぱりやめとく」ってんじゃねえ。(笑)
(にゃぐ)
確かにねぇ(爆)ありゃヒドいよねぇ。
(矢古女)
しかし、美伊も実は、玉の輿を狙ってたのね(笑)
(三楽堂)
結局、「わしは傷ついた」と一人、小屋で茣蓙を巻いて寒さに震えながら夜を明かす元就やあられ・・・。
(矢古女)
ところで、小学生の甥いわく、「松寿丸は、森田くんの方がよかった」そうです。「急に顔が長くなってしまった」のが、ショックだったらしい(爆)
(にゃぐ)
今の元就も、それなりに好きだけど(橋之助さん、上手いし)、でも、あまりにもギャップがありすぎないか?(笑)>松寿丸時代と。どーーーーーーー見ても、同一人物には見えない。
(ぺら)
そうそうそうそう!!!!!それは言えてるっ!松寿丸時代のつっぱっていたところがなくなっちゃった、っていうのを通り越しちゃって、人間丸くなりすぎっていうか。(笑)今の元就も悪くはないけれども、カッコよさでいえば森田くんの松寿丸だと思うよなあ。
(にゃぐ)
この大なギャップを埋めるために、橋之助さんの最初の登場を、木の上にしたんだろうな、とは思ってはいたが・・・。
(三楽堂)
そして、こんぶを頭に巻きつけた侍女藤野(加賀まり子)!。天パーはいいけど、もっとつくりようがあるだろ、カツラ!。だってパーマが盛り上がって、映画『クレオパトラ』状態だもの。「この年になるまで殿方とひとつの床に入ったことがございませぬぅ」という切々としたセリフもこんぶ頭で笑いのほうがこみあげてくる。それとも、加賀まり子が言うからおかしいのか。まあ、藤野も悪い人ではなさそう。
(ぺら)
いやもう、くるくるくるくる。中尾勝家も真っ青ってくらいの天パだったわ。しかし、とことん容姿にこだわるね、今年は。いったい新庄さんはどうするつもりなんだろう。(笑)
(にゃぐ)
うーん!ちょっとヒドいよねぇ、あれ。髪の毛に見えないよねぇ・・・。もっと現実的な天パの方が、かえって悲壮さを増すのに(爆)。あれじゃあ、まるで「お笑いのかぶりモノ」だよなぁ。
(三楽堂)
杉の方はもう息子の面倒を見ないでよいのかと思うと、恋の予感までしてきちゃうほど浮かれておるし。ウーム、これは伏線であろうか・・・。杉の方は嫁がないから、あったとしてもプラトニックラブか。似合わねえなあ。どうやら、杉の方VS美伊、というよりも、久VS藤野、になりそうな気配ですね。
(ぺら)
久VS藤野のやりとりは面白そうだよね。
(矢古女)
杉さんや久も、ずっと出てくるんだろうね。
(三楽堂)
毛利元就「どうも手籠めにするのは気がすすまなくてのう」
誰も教えてやらなかったのかあーーーーーー!。いや、なんて教え方をしているんだあああああっ。
志道広良「手籠めではござらぬ、契りでござるッ」
とウジウジしていつまでも寝所に行かない元就を叱咤する広良(笑)。元就、寒い寒いと言いながら、井戸水を飲んでいる。
(矢古女)
このお兄さん、どーゆー発想をしてるんだ?(笑)いきなり、「手籠め」ですかい。
(にゃぐ)
志道さん、いいよなぁ。飄々としているようで、頼りになる人だよね。あたし、マジで好きだなぁ。大河ドラマストーリーの志道さんの写真を見て、マジでうっとりできるかも知れない(笑)頼りになる人って大好き(*^^*)
(三楽堂)
元就と経久の再会。林の中で待ち伏せしていた経久、ゴミ袋のような黒マントをひるがえして登場。
(にゃぐ)
ぎゃはははははははははは(爆)>ゴミ袋言えてるーーーーーーーー!(爆)し、しかしあのゴミ袋、ちゃんと地模様があるところが、すげぇ(笑)
(ぺら)
第1回のときも思ったんだけれども、経久ってあんなにひょこひょこと簡単に毛利の領地に行けるの?しかも、槍隊をけっこう引き連れて。
(三楽堂)
「わしと手を組まぬか」と武田元繁に言ったことをリピート。これで落ちた元就、美伊との縁談を受けてしまう。
(ぺら)
男たらし・経久の面目躍如ってとこですな。あれは「たらした」ってより「脅した」ってほうが正しいか。
(矢古女)
でも、さすが経久、相手によって口説きかたが違うよね。(なんだ、そりゃ(^^;))
(三楽堂)
次週は「元就暗殺指令」なんだけど、藤野は美伊に「元就押し倒し指令」を発す。そして、あの藤野の肩に手をかけていた男は・・・
(ぺら)
ははははは、女に縁がなさそうな渡辺勝、ようやく女性とのツーショットがあるかと思えば藤野とだもんなあ。あの二人ができちまえば、すごい私のツボをついたカップルになれるんだがのう。(笑)
(にゃぐ)
ぐおーーーーーーーー!(爆)すぐるーーーーーーー!(爆)あれじゃぁ、まるで「自分はいままで男の囲い者だった」ってことを、いかにも証明しているようなものじゃないかぁぁ(爆)参っちゃうよなぁ(爆)これであたしの野望はかえって増すのか、萎えるのか・・・。
(ぺら)
いやぁ、すごい据え膳だなあ、こりゃ。(笑)今まで女を遠ざけていた勝にもいよいよ春が来たのか。(しみじみ)さあ、残るは志道広良。彼にも浮いた話はあるんだろうか? 福原じいさまの老いらくの恋ってのも見てみたいけれどよう。(笑)



(元就)
本日の教訓。初夜、花嫁の機嫌損なうべからず。


われにかえる。