増上寺三解脱門


三解脱門

三つの煩【貪、むさぼり 瞋、いかり 痴、おろか】を解脱する門。
 禅宗様式の和洋折衷の美しさを持ち、慶長16年(1611)、徳川家康公の助成により、幕府の大工頭・中井大和守の配下によって建立された。都下最大の木造建築物で、組み物は唐様を中心として、勾欄などに和様、天竺様が加味され、桃山時代の雄大な気宇を伝えている。
 増上寺は浄土宗の大本山で、江戸時代は徳川家の菩提寺となったために幕府の庇護を受け、寺運は隆盛を極めました。おしくも、空襲により多くの文化財を失い、三解脱門、黒門、経蔵以外は焼失しました。

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