さて、実は会社の出勤途中に非常に気になる鉄塔を見つけました。 川発線という小さな鉄塔の事なのですが、見た目は普通の門型鉄 塔ですが、送電線が1本(1回線ではない所がミソ)しかないっ ていう代物です。半年くらい前までは2回線分の送電線がありま したが、撤去工事の跡も何故か1本だけ残ったままになってます。(てんしゅうさんのコメントより)
2回線分の送電線ということですが、鉄塔自体の構造からすると3回線(門型の内側に2相分と外側の腕金部分に1相分を割り振って、それが3段ありますから合計9本の送電線(3回線)を渡すことができるということ)ですね。
それが撤去されてしまったわけですから、もう1回線増強する前にお役御免になってしまったのです。
さて、送電線が撤去されるとき、何か1本残しておかなければならない規則でもあるのでしょうか?
似たような場面の遭遇したことがあります。(→こちら)
どうも、避雷用の電線(架空地線)としての役割を持たせているのではないかと思います。よく見ると、鉄塔を軸として両側に電線が伸びているのですが、耐張碍子で引き留められ、ジャンパー線で電気的に接続されています。つまり、前後の鉄塔へ向かう電線が(写真にはありませんが)ずぅっとつながっていることを示唆しているのです。
ただ、ホントのことを言えば、この電線が鉄塔本体にも電気的に接続されてアースの役目をしていなければならないはずなんですが・・・。
(電線に雷が落ちたとき、
電線 → 鉄塔 → 地面
と雷の電流が流れる)
どちらにしろ、鉄塔本体が撤去されるまで、あるいは、新たな送電線が渡されるまで、この状態のままなのでしょう。本来の仕事をしていなくても、少なくとも落雷の被害は最小限する機能は残っているわけです。200010819
てんしゅうさん、ありがとうございました。