逆さドナウ(投稿作品)

(逆さドナウ)
再び、松原健司さんからいただいた写真を紹介します。
>>場所は市原市白金町付近にある、姉原線7番鉄塔です。
>>以前はもっと背の低い普通の鉄塔だったのですが、
>>いつのまにやら建て替えられて、こんな鉄塔になっていました。
>>
>>この7番鉄塔と次の8番鉄塔は同じ形で、2つの間に、
>>別線が2つオーバークロスしています。
>>それを回避するために下へ下げてあるのでしょうが、
>>だったら上の腕金はなんなの? という感じです。
>>というよりも、こんな高い鉄塔を建てなくても
>>良かったような気がしますが・・・?
ドナウ型鉄塔は既に数度紹介しておりましたが。
あるところにはあるもんです。
この鉄塔は4回線用ですが、上の2回線分は現在使われておりません。
その上側の腕金は、小型の「短・長・短」構成となっていて、特に珍しいものではありません。
しかし、下側の2回線分を吊っている腕金はドナウ型、しかも上下が逆配置になっています。

(腕金部分の拡大)
腕金の部分を拡大してみますと、さらに面白いことがわかります。
ドナウの長い腕金部分をよくご欄ください。
外側内側とも、耐張型碍子で送電線をつなぎ止めていて、それぞれジャンパ線で接続されています。外側は、近くに障害物がないので、ジャンパ線自体を固定はしていません。しかし、内側は、その下の小さい腕金とジャンパ線が近づいてしまうため、わざわざ懸垂碍子を設けて、ジャンパ線迂回ルートを確保しているのです。
そこまでするなら、普通の腕金にすれば良かったのではないかと思ってしまいます。
(だけど、面白いからいいや(笑))
松原健司さん、ありがとうございました。
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