のどかな風景の中で
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プレート
(工事告知プレート)

 そもそも、鉄塔建設工事なんて、住宅の建設などと違って見つけるほうが難しい。だから、こういう工事の告知プレートも見たことがある人ってそんなにいないんじゃないでしょうか。
 ここには、工事現場ではよく見かける「オジギ人」とともに「鉄塔番号 新京葉線No.85」というプレートが誇らしげに掲げられています。
千葉県柏市にて

新京葉線−85全景
(新京葉線−85全景)

 既に鉄塔本体と腕金の組立が済んで、碍子と送電線の取り付け作業に入っている「新京葉線−85番基」です。利根川堤防のすぐそばの農地にあり、周りをオレンジ色のシートで囲まれています。
 見渡すと、どこまでも農地が広がっているようにも感じられるのどかなこの場所で、この鉄塔の周りだけ人間がワサワサと動いています。写真の右側には細い農道があって、トラックやバンが何台も行き来していました。

 実は、これからご紹介する作業員の方々の姿とは裏腹に、ここからの眺めは想像以上にのんびりと感じていました。

空に浮かぶ人
(命綱だけで空に浮かぶ人)

 まずは一枚目。
 4本一組の送電線を金具(?)で繋ぎまとめているところです。
 送電電力の大きい路線では、送電線自体が1本ではなく、2本、4本、8本と束になっています。この新京葉線では4本一組の送電線が2回線あり、鉄塔に繋がっている電線数は、
   4(本)x3(相)x2(回線)=24(本)
 となっています。

 この作業員は一組の送電線が絡まったりしないように、いつも送電線の間隔が一定になるような金具を取り付けているという訳なのです。
 それにしても・・・。
 命綱だけで、空に体を溶け込ませるようにして作業しているなんて。
 僕は、下から見上げているだけで十分です(笑)。

この項、続く

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