前へならえ

(腰に手をあてて 東葛線−18)
僕は小学校から中学の初めにかけて背が低かったものですから、全校集会とかなんかで列の先頭になることも多かったような記憶があります。今では人並みな背丈がありますが(笑)。
列の先頭といえば、
『前へならえ』
という号令とともに、両手を腰にあてて肘を隣の列の人と合わせるようにしたことを思い出します。
それで、この鉄塔。
4回線の鉄塔です。
上の2回線は、単純な懸垂碍子で送電線を吊っていますが、下の2回線はV型懸垂碍子で吊っています。初めて見たときに、最初に書いたような遠い過去の出来事を思い出したのです。
この鉄塔の後方には、さらに鉄塔が続いています。
よく見ると、そちらも同じ碍子の構成です。みんな自分が先頭だと思っているみたいです(笑)。
千葉県柏市にて

(いつも先頭に立っているつもり)
日暮れ。
いつまでも、いつまでも、腰に手をあてて、前を見続けているかのごとし。
整列している鉄塔たち。愚痴ひとつこぼさず。

(小学生バージョン)
さてこちらは、鉄塔ファンにはお馴染みの荒畑さんからいただいた写真です。
どちらかというと『笑う鉄塔』系の作品なんですが、こちらに登場してもらいました。
この鉄塔では、上2組は単純懸垂碍子ですが、下1組はV型です。東葛線−18に比べると小型であるということですから、小学生、それも低学年といったところでしょうか(笑)。
荒畑さん、ありがとうございました。
19990530