肩パットの麗人

(すらっとした姿・肩パットの麗人)
江戸川の河川敷にすっくと立つその姿は、まるで宝塚のスターを見るようです(笑)。
上部の腕金は見慣れた三角形状のものではなく、四角い骨組みが一緒になっていて、力強さを感じます。さながら、男役を演じる時の衣装の肩パットのよう。
この送電線は、江戸川をはさんで千葉県と埼玉県をつないでいます。
4回線の送電線のうち、2回線は一組4本、もう2回線は一組2本で腕金から吊り下げられた碍子に支えられています。一組の電線本数が多いということは送電電力が大きいということです。それを支えるだけの役回りをきちんと演じているということですね。
千葉県野田市にて

(下から見上げたら)
ちょっと気が引けましたが、真下からのショット(爆)。
驚くほどすっきりとした印象を受けます。衣装の下は華奢な体形なのでした(おいおい)。
それはさておき。
川を跨ぐようにして送電線が渡っている場合、川幅が広いほど鉄塔の高さを高くしておかなければなりません。なぜなら、送電線の「たるみ」によって、その最下点が低くなるからです。送電線の最下点でも、(おそらく法律で決まっている)高さを保っていなければ、下を通る人や船などに引っかかり大変危険ですから。
そういうことで、川を渡る送電線を支える鉄塔は「背が高い」ことが多いのです。そして、その結果、「紅白7段塗装」されている場合が多いということになります。
さて、背の高い鉄塔には、まだ秘密があります。
それは・・・。
この項、続く。